空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

共働きを始める前の「見えないハードル」

「専業主婦が働きだしたら、夫が生活費を渡さなくなり離婚」のケース

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妻の危機感

↑上記の記事では、妻の趣味が収入につながるという、ある意味理想的なケース。にもかかわらず、夫の理解が得られなかったそうです。

 

夫の理解が得られないと言えば、ウチでも似たようなことがありました。

子ども達が高校生の頃、当時週2でパートをしていた私は、「フルタイムの正社員に仕事を変える最後のチャンスかもしれない」と夫に相談せずに就活し、契約社員として働き始めたことがあります。

 

理由はまさに、「専業主婦であるリスクを減らしたい」。

経済的な必要はなかったのですが、夫にもしものことがあるなどいざという時に、ほぼほぼ専業主婦のままでは、すんなり働きだせるとは思えませんでした。

 

当時は安倍政権がスタートする前で、景気もあまり良くない頃。事務職と言うこともあり(デスクワーク以外の仕事の分量もかなりあったけど)、倍率は20倍超でした。

 

夫に相談しなかったのは、夫が自分の仕事のことにかかりきりだったことと、働きすぎで健康に不安があったこと。子ども達も高校生だということもあって、母親が付きっきりで世話をする必要は無さそうだったからです。

 

家事がおろそかになるのを防ぐため、自宅から徒歩圏内の職場を選んだにもかかわらず、夫は猛烈に仕事に反対。仕事のグチでも言おうものなら、「そんな仕事やめたら」「いつまで続けるの?」「最近、食事が手抜きだよね」とさんざんな言われよう。

 

結局諸事情もあり、約4年で退職。家族のあれこれにかかりきりで、仕事をするどころではなくなりました。

 

その後どうなったか

 

現在の早朝バイトで3時間しか働いていないのに、夫は自主的に一緒に早起きし、洗濯をして干し、ゴミ出しをしてくれます。

 

加えて、短期でバイトの掛け持ちをすることになったのですが、「しんどかったら夕食は総菜でも買えばいいから」「家事はムリしなくていいから」とまあ、以前とは正反対に応援してくれます。

 

もしかしたら、今ならフルタイム勤務もできるかもしれない。

でもねえ。もう私はフルタイムで働くことに、以前ほどの熱意も関心も無いんです。

 

頭を冷やして考えると

 

夫にとっての幸せは、「快適な家で、贅沢でなくとも美味しいごはんが食べられること」。私にとっての幸せも同じ。でも、優先順位は時と場合によって変えたい。

 

「多少家の中が荒れたとしても、できる時に頑張ってその後につなげたい」。

フルタイムで働きだした当時、そう考えていた私とは意見のすり合わせはできませんでした。

「経済的に不自由させていないのに、なぜ我慢しなければいけないのか」と言うのが夫の考え。

 

今は、夫にとって不愉快のタネは無いので、機嫌がいいのも分かります。他の何を差し置いても、そうしたかった気持ちもわかる。

 

年齢的に不確実な要素も減って、仮にパートなどの非正規雇用でも、年金支給開始までの見通しは立ちそうです。経済的には。

あとは自分が今後どうしたいか、それだけなんですよね。

 

夫もガマンしすぎなのでは?

 

上記記事の夫って、機嫌よく趣味を仕事にし始めた妻への苛立ちがあるように感じます。以下は私の想像&妄想。

「気楽に趣味が楽しめるのは、生活に不自由させていないから」

「自分が責任を果たしているのに、妻は家のことをおろそかにする」

「十分な収入を得ている自分は、仕事一筋で趣味に割く余裕はない」

「自分が退職したら、自分は趣味などの居場所をひとりで作らなければならない」

 

頑張りすぎて、妻に八つ当たりしているようにも見えます。そこは正直に言った方がいいんじゃないかなあ。いいカッコしすぎ。見栄張りすぎ。このあたりがわかりにくいので、妻が何かしようとしている時のハードルになるのでは?

 

乳幼児がいる、受験生がいる、介護の必要な家族がいる、商売上、夫と同様に事業に関わる必要がある、子育てはもう終わったetcetc......

 

家庭の状況はそれぞれ違うし、同じ家庭の中でも時間の経過とともに状況は変化します。

 

なのに、夫の意識が全く変わらないなら、妻との意識のズレが出てきてもおかしくない。

 

落ち着いた後、夫も長期的な視点を持てたら、ちょっとはいい方向に行かないかしら~と思います。