職歴にブランクはあるけれど、転職で収入が大きくUP。
旅行中に、内定をいただいた会社から子どもに来たメール。
ざっくり言うと、「参考までに、今の収入を教えて」ってことでした。子ども、この時点で当惑。
「ええっ?ここから賃金交渉なわけ?どうしよう!」
今から二十数年前、最初の転職で賃金交渉に失敗した夫も思わず前のめり。正直に前職の収入を申告したため、転職した会社の水準より大幅に低いところからスタートしたそうです。
まあ、源泉徴収票の提出まで求められることは、おそらくないんでしょうけれど。
「今の低い水準の収入がベースになるの~⁈(泣)」
「新卒入社の時の収入にしておく?」
「でも、嘘つくのイヤ。やましい気持ちで仕事できない」
で、結局は正直にお返事。そのまま連休に入るため、普通郵便だと書類が届くのは休み明け。連休後半は悶々としながら過ごすのね~
と思っていたら。
速達で内定通知が届きました。
給与や休日などの諸規定について説明があり、お給料についても記載がありました。
現在 :平均的な短大卒の初任給程度、ボーナス・昇給なし
転職後:平均的な大卒の初任給程度、ボーナス・昇給あり
と、実家通勤しか考えられない収入だったのが、念願の一人暮らしもできそうな収入になりそうです。社員数40名ほどの小規模な会社なのですが「ウチはホワイト企業だよ」とは知人のオコトバ。
意固地にならずに選択肢はなるべく多く
今回、知り合いのツテを頼った就活になりました。子の就活にそこまで親が関わってどうする!過保護じゃないの?という考え方もあることは知っています。
というか、親世代のやり方や考え方なんて通用しないとわかっていたので、これまではほぼ本人任せ。
今回は、本人が採用の水準に達していなければ落とすということで、ありがたく試験を受けさせていただくことにしました。今後の働きが悪ければ、居辛くなるのは本人ですし。
「誰にも頼らない!難関資格を取って、自力で就職する!」と言うのも、本人の大きな夢があれば構いません。ただ、周囲に頼れそうなら、意固地にならずに甘えてみるのも選択肢の一つになることもあるよということで。
療養中にとんでもなく弱っていた頃や、面接のための電車に乗れない頃のことを思えば、随分元気になりました。そんな状態で採用をしていただいた今の勤務先には、本当に感謝しています。働くことで身に付いたことも沢山あります。
でもお給料遅配にはお付き合いできないです。ごめんなさい。
病気で退職、1年以上の療養で職歴にブランクができても、その間に得たものは決して小さくはありません。
いきなりフルタイムの仕事は厳しくても、徐々にアルバイトから始めて、少しずつできることを増やしていけば、正社員として就職するのも、転職が当たり前になった現在では不可能じゃない!
夫が初めて転職した時は、「何を好き好んで終身雇用の会社を辞めるんだろう」と、転職自体ごく少数派でしたので、夫の実家にはしばらく内緒にしていたくらいです。
「休んだ所為であれもできない、これもできない」ではなく、「以前とは違う考え方ができるようになった」「健康管理のコツがつかめた」「新しい趣味を始めた」など、休養中に得られたものを、ぜひ大切に考えてみてくださいね。