「老後を怖れる気持ち」が小さくなる
もう50過ぎますとね、っていうかもう50代半ばにもなりますと、「老後」の二文字がひしひしと感じられるようになり・・・
というか、結婚して割とすぐに、「さしあたっては家、教育費。老後資金は目をつぶってそれらが片付いた後で考えよう!」って思っていたんですね。
でも、見ないふりしてても、何となく気になるじゃないですか。年取った自分がどうなっているかがそもそも見当もつかないし。
寝たきりになったとして、何が(主にお金なんでしょうが)どれくらい必要になるかとか。
案ずるよりもなんとやら
で、実際自分の親を見ていてどう思ったか正直に言うと、
「そんなに心配しなくても大丈夫!」
もちろん、もっと長く在宅で介護状態になる人はたくさんいることも、体調は人それぞれだということも、病院を転々としなくてはならない場合もあることも分かっています。遠距離介護だと子どもの側の負担も大きいだろうし。
でもね。
それがすべてお金で解決できるかと言うと、そうでもないし、払えるお金の範囲でできることが限られてしまうことだってあるけれども、
今までは、わからないから不安に感じていたのが大部分だったって思います。だから、お金を貯めても際限なく不安だった。
今なら、何とか解決しようと思えるし、助けてくれる人はたくさんいるって知っています。ケアマネさん、訪問看護師さん、老健のスタッフさん、介護用品の担当者さんetcetc…
それぞれの立場で、それぞれの専門的なサービスで両親を助けていただけました。もちろん、いつまでも今の制度そのままであるとは限らないし、将来のことはわからない。いい方に変わるかもしれないし。
自筆の遺言書保管制度創設 20年以上の婚姻関係で居住権 民法など相続改正案判明 40年ぶりの抜本改正 - 産経ニュース https://t.co/bdQkcsvOSF @Sankei_newsさんから
— 楽天家業(提督) (@rakuten_kagyou) 2018年1月7日
親のお金って、結局、事前にはよくわからなかった
亡くなった父は、買い物大好き!お金があればあるだけ使う人でした。
母に面と向かって、「奥さんが亡くなった〇〇さんがうらやましい。年金を全部自分で使えるから」と酷いことを言う人でもありました。誰に介護されると思っていたんだろう?
その後、とある出来事があって、「俺は金に不自由していない」と母にお小遣いを渡すようになって、母も私もそれはもう驚いたものです。 fukulife.hatenablog.com
父は、介護保険関係についてはほとんど理解しておらず、施設入所にいくらかかるかもたぶん知らず、だからそこまでの蓄えはなさそうでしたし、亡くなった後調べても、やはりそこまではなかったです。在宅介護→入院約2週間だから、何とかなっただけ。
お父さん、ギリギリじゃん。
入院費については、父はガンだったので、ガン保険でほぼ賄えたそうです。あとは、介護用品のレンタル、介護サービスの利用、通院交通費、食費、冷暖房費、消耗品費などがあって、体が弱るにつれて増える費目もあったのですが、「普段より多少出費が多いけれど、しかたがないレベル」と母。
大幅に予算オーバーしたのは、介護保険の上限を超えてサービス利用があった11月。母が主治医を変えて体調が安定しなかった時期で、体力的に厳しく、「お金のことは構わない」とショートステイやディサービスを多く利用していました。
これが施設への長期入所だと、家族で会議をして、子どもでできる範囲の出費を分担して…というような流れになっただろうと思います。そういう意味で、私個人でいくらか貯蓄があるのですが、貯めておいてよかったです。
今回は使いませんでしたが、そういう場合夫名義の貯蓄を出してとは言いづらいし。
もし、親の預貯金がはっきりしなかったら(はっきりさせてからの話の方が断然良い)、出納関係を記録しておかないと、あとでもめる元にもなるし。
本格的な介護状態になる前に、お金の話は親子間で何とかしておくのが理想です。
うちも、後からわかったことの方が多いくらいでした。
お金に関することは、親子間でよほどの信頼関係が無いと、難しそうですね。