空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

最悪の事態を想定~がん相談支援センター

 先週、母が病院に在宅医療(医師の派遣)の申し入れに行ってきました。今回も私は同席していなかったので、母から聞いた間接的なお話であるとご承知願います。

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父が治療を受けていた病院は、地域のがん診療連携拠点病院と言われるところで、2次医療圏と呼ばれる、近隣市町村の中心的な役割を担う病院です。

 

1次医療圏:市町村単位。一般的な疾病の診断・治療。いわゆる”かかりつけ医”。

2次医療圏:疾病予防から入院治療まで幅広く地域住民の保健医療をカバーする。複数の市町村が対象。

3次医療圏:都道府県単位。高度で最先端の医療を提供する医療圏。

 

前回は父の状況と、これ以上の医療的なケアは無いこと、その病院に緩和ケア病棟は無いことの説明 を受けました。 

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その説明を持ち帰って父と話し合った結果、在宅で介護を続け、定期的な医師の派遣を受けることに。その旨を病院に伝えに行ったそうです。

 

そこで、緩和ケア担当の医師から、

 

「在宅で介護すると言うのはいいでしょう。でも、あなた(主介護者である母)に何かあったときはどうしますか?」

 

と尋ねられたそうです。母がストレス性の高血圧で、救急搬送を含む診療を受けていることも、訪問看護師からの連絡で分かったうえでのことです。

(注:ここの訪問看護は、病院に併設の訪問看護ステーションであるから連絡が密なのか、他の訪問看護ステーションでも同じなのか、そこまでは現時点ではわかりません。)

 

母は、父がこの病院に対して大きな信頼感を持っていること、近所にあるホスピスで有名な病院については、父の意識が「ホスピス=入院したら帰れないところ」← それはそうなんだけれど、ホスピスの意味をほとんどわかっていないらしい

の為、他の病院への転院は難しいだろうということを伝えました。

 

そこで、必要な時は情報提供をするので、2か所ほどの地域の病院であらかじめ受診しておくのはどうかと提案されたそうです。そういったことも含めて、がん相談支援センターがサポートすると説明され、担当者も付いたとのこと。

 

幸い、母が持病の薬を変えたのが体に合ったらしく、最近ではずいぶん楽になったようですが、私が心配していたのもそこ。緩和ケア担当の医師は「最悪の事態」という言葉こそ使わなかったものの、要はそういうこと。

 

今の問題解決だけでなく(それだけでも手いっぱいなのですが)、少し広げた視点で主介護者も含めたケアをしていただけること。現状の介護保険制度や医療制度に不満の声を聞くこともありますが、なかなかありがたい制度です。

 

介護に関しては、介護用品一つとっても、制度のことにしても、わからないこと、知らないことも多すぎるため、ケアマネさん、介護施設のスタッフ、看護師さん、お医者さんにその都度聞くのがよさそうです。

 

現状はどうなっていて、自分は何に困っているのか。

 

そういうことを周囲に伝えることからスタートするんだなというのが、傍で見ている私の実感です。