初めて株主総会に行ってみた。会社にもっと興味を持つきっかけになるよ
先日、初めて株主総会というものに出席しました。
株を買うのは前からやっていたのですが、なんか敷居が高くて株主総会は未経験。今回はとある人から、「いいから一度行ってみて」と言われたのもあって、恐る恐る行ってきました。
なので、完全シロウト目線です。
どんな会社?
今回参加したのは、特定分野の企業相手にインフラを提供している会社の株主総会。消費者相手の商品を作っている企業ではないので、一般的には知られていません。
電気料金のように、利用している間は使用料がチャリンチャリンと入って来る商売です。
自己資本比率80%超、有利子負債ゼロと大変堅実。ただ株価が高水準。200株だけ買っていて、ここのところの株安で6%の含み損です。
株主総会って何をするの?
株式会社の意思決定機関で、議決権を有する株主によって構成される。常置の機関ではなく、決算期ごとに招集される定時総会と、随時に招集される臨時総会とがあり、定款変更、解散、合併、取締役・監査役の選任・解任などを定める。
報告事項としては、決算報告。決議事項としては、剰余金処分、取締役の選任、役員報酬支給など。
進行の形式が似ていて身近なのは、マンションの管理組合総会です。
よっぽどの大株主でもない限り、議決権行使書で自分の意見を伝えることはできても、議案をひっくりかえすことってないんじゃないかなあ。議案書に載るまでが勝負だもんね。
会場は年配の男性ばっかり
自社ビルではないので、ビルの入り口でセキュリティカードを渡され、上階の会場入り口では出席カード?のようなものを渡されるという、2段階の受付でした。
どちらも、事前に郵送されてくる議決権行使書を提示します。社員の方の緊張感が漂っていて、「何なの、このピリピリした雰囲気は?」という印象。
平日午前の開催ということもあり、会場内は年配の男性ばかり。定年後で時間の余裕があるからなんでしょうか。大体がおしゃれさの欠片もないおじーさんで、一瞬で「投資家=ダサい」イメージが染みつきそうです。
会場は新しいオフィスビルで、都心3区内なのに~
現役時代ならば、スーツでそれなりの清潔感もあったのかもしれませんが、もう少しだらしなくない服装ってできないんでしょうか。頭髪もなんかボサボサだし。
いくらカジュアルだからって、あれはないでしょうに。
数か月前に、某投資信託会社のセミナーに参加したのですが、その時も年配の方って似たようなもの。奥さんチェックって入らないんでしょうか。
事業報告や決算報告はわかりやすい
会場では大きなプロジェクターでスライド(パワポ?)が映し出され、事業報告や決算報告はわかりやすく説明されます。
でも、単年度の資料だけだと本当はわからないんだよね。それは家計簿と一緒だなーと思いました。
今回は、「株主総会に出席すること」だけが目的だったので、総会資料のみ読んでから行ったのですが、次回からはちゃんと予習していこう。
変な発言をする人
総会も終わりごろになって、1人の男性が会場に入ってきました。質疑応答になると、「株主の権利ガー」などと経営内容とは直接関係のない話を始めます。
入場できたってことは株主なんだろうけど、「何よこの変な人は?」と思っているうちに議長から退席を促され、ガタイのいい社員さん複数のご案内で丁重に会場外へ。
特殊株主というらしいです。初めて見たよ~
どうも経営をどうこうするほど株式は持っていないらしい。けど嫌がらせをしてなにがしかの利益を得たいということなんでしょうが、ダサい。ダサすぎる。もう少ししゃれたことが言えないの?全く共感できません。
こういう人への利益供与は会社法で規制されているそうなんですが、受付で感じた緊張感って、こういうことへの対応を予想したものだったんでしょうね。
お土産
会場に入る時に、小さいペットボトルの水とお土産を渡されました。
帰宅してから開けてみましたが、センスを感じさせる良いお品でした。
株主総会ってお土産付きの所って結構あるんですね。お土産だけ目的の来場者を減らすために廃止するところもあるって聞いたことがあります。
感想
行ってみてよかったです。自分がお金を託している人達がどんな人なのか見ることができたからです。運営のために走り回っている社員さんも見ることができたし。
確かに、株主総会当日に株主の意見が反映されることはないんだろうけれど、わからないことは質問できます。回答の姿勢や内容でその株を持ち続けるのか、手放すのかを考えることができる。
「社長だから、経営陣だから無条件に偉い」とかそういうことではなくて、「株式を買うことの向こうにもちゃんと人間がいる」ってあらためて感じることができました。ほら、よく言うじゃないですか、「ネットの向こう側には生身の人間がいる」って。
向こう側にいる「経営ができる人たち」に自分のお金を任せることができるのか。そのためには、わからないなりにも決算資料はちゃんと目を通さないと。
今までより、その会社に対して、さらに興味がわいてきた経験でした。