節約は趣味でやれ!
節約は主婦の強みでしょ?
自分で言うのもなんですが、家計管理はわりと好きです。今はかなりザックリになりましたが、昔は食費や光熱費の細かい節約をゴリゴリやっていたこともあります。
通帳の残高を見て、ニヤニヤするタイプ。
「目先の節約が危険」という意識はなかったかも。
今日は、この本を読んで意外だったことをまとめてみます。
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
「努力しないから」「お金に関する知識がないから」お金に困るわけではない!
努力やお金の知識不足、無駄遣いが原因でお金に困る場合もありますが、
お金や時間の欠乏感が、物事に対する「処理能力を低下させる」ことでよりお金に困るようになるそうです。
ちょっとした予想外の出費→借金→無駄遣いしていないのに利払いの負担大
とか、
収入は多いが忙しすぎる→家計のことまで気が回らない。ストレス解消で支出が多い→貯金が少ない・ゼロ→景気悪化で収入減→赤字家計
など。 精神的に負担をかけない重要性って見過ごされがちな気がします。
「保育園の意義は単なる子供の世話の提供だけでなく、母親の心のゆとりと処理能力を増大させること」という視点は全く気が付きませんでした。
狭義の保育園だけでなく、他の保育サービスや身近な人との協力なども含めて、広く不安感を払しょくするヒントってこの辺にありそうです。
追い詰められて発揮される節約パワーは役に立つのか?
目先の節約で家計を改善しようとしても、もっと他に対処しなければいけないことがあったり、お金のかけどころを間違えて余計にお金がかかったりということがあります。
また、ゆとりを削りすぎてリバウンドする節約も。
手持ちのお金を有効に使うために、コスパ感覚や買い物の優先順位を決めることに優れていても、広く長い視点が持てずに裏目に出るパターン。
直近のことに集中する人間の特性って、太古に猛獣から身を守るために発達した感覚なんじゃないかと思ったくらいです。行動経済学というより動物行動学の範囲?
精神的に負担をかけないやり方を選ぼう
「あれかこれか選択する」「計画を立てる」ということは、精神的に負担がかかることなのだそうです。努力・根性・頑張る!ではなく、スマートなやり方が結局は長続きしそう。ほったらかしでOKとか、1度見直せばずっとその効果が続くような方法がラクです。
- 毎月の支払関係は口座振替を利用。
- 貯蓄も自動積立で。
- スケジュールはPCやアプリで管理。リマインダーを活用。
- 利用していないスポーツクラブや習い事、その他サービスの契約を見直し。
- 割高な通信料金の見直し。
そういう点では、私服の制服化や、お気に入りの品をリピート買いするミニマリストの方法ってかなり参考になります。
ツラく感じる節約は、より欠乏感へつながりやすい。むしろ趣味程度にゆったり構えるか、ゲーム感覚で楽しむくらいに留めるのがよさそうです。
欠乏感の危険性
処理能力の低下・生産性の低下は、景気後退時には広く起こるでしょう。それでなくても世間に情報はあふれています。いたずらに不安感をあおられないようにしたいものです。