読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

なぜ「貧しいまま」「忙しいまま」なのか

お金のこと

しばらくは、こちらの本を読んで「ほほー、こういう考え方もあるのか!」と思ったことを書く予定です。

いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)

理解に時間がかかっていますが、面白いので少しずつ進めていきます。

 

実は昨日の記事は、最後のほうにある「欠乏が人にもたらす不利益」に対処するヒントの一つでした。 

fukulife.hatenablog.com

 長時間労働の原因は、「残業していると仕事熱心だと評価される」とか、そもそも「残業しないと終わらない仕事をしている」など、企業側の原因もあります。 

一方で、「頑張っているのに忙しさ(貧しさその他)から抜け出せない」。今回はそれについて。

 

この本のテーマ

この本は、行動経済学の本です。

行動経済学 - Wikipedia

「人は必ずしも合理的な行動をするわけではない」時の説明などでこの言葉がよく出てきます。

この本のテーマは、「欠乏を感じると、人はどう行動するのか」。それによる不都合への対処のヒントも出てきます。昨日の記事は、そのヒントの一部分です。

昨日も少し書きましたが、家計の赤字を解消できない人に、「もっとちゃんとしたら」系のアドバイスってありがちです。私でも、「収入に応じた支出にしたら」「月末苦しいなら、週ごとの予算を組めば」とかきっと普通に言います。

 

欠乏を「感じる」だけで、心は占拠されてしまう

欠乏は人の注意を占拠し、それが限定的な強みをもたらす。差し迫ったニーズにはうまく対処できるのだ。しかしもっと広く考えると、それには代償がともなう。人はそれ以外の心配事をほったらかしにし、生活のほかの面での能力が低下する。

欠乏というのは、モノやお金に限らず、時間や交友関係、ダイエット(食べたいのにカロリーが足りていない)などあらゆる意味で「足りていないもの」です。

 

欠乏は人の注意を占拠し、それが限定的な強みをもたらす。

 

「明日までにプレゼンの資料を作らないといけない」「明日はレポートの提出期限だ」

そういう時って、いつも以上の集中力を発揮できますよね。ふだんなら空き時間にネットサーフィンをしたり、ゆっくりお茶を飲んだりしますが、そういうことも全部パス。

期限を設けることで、集中して物事に取り組めます。仕事術にもありそう。

 

しかしもっと広く考えると、それには代償がともなう。

 

仕事優先になるあまり、家庭生活をおろそかにするーーーというパターンは普通にありそうです。

目先の仕事に集中するあまり、後になるほど仕事の障害になるような事を後回しにしてしまい、その障害対応に追われ…と、いつになっても仕事の忙しさが解消されない。

お金についてだと、集中するのは目先の支払いややりくりのこと。本当はもっと大事な支払いや手続きがその後にあるのに忘れる、仕事に集中できないためにミスが原因で収入が減る・解雇されるなど。その結果、さらにお金に困る。

 

「集中力がある」「集中できる」ってプラスのイメージしかなかったんですが、集中することの弊害ってあるんですね。そういえば、「歩きスマホ」が危ないのって、そういうことですね。

 

現実よりも、どう感じるか

欠乏というものは、無意識のうちに心を占拠するのだそうです。しかも、 「感」なので、実際物理的な不足とは無関係!自分が「足りていない」と思えば、それは欠乏状態なのだそうです。

ってことは、いくらたくさんのお金があっても、人がうらやむようなキャリアがあっても、たくさんの友人に囲まれていても、本人次第で心の中は「私には足りない」でいっぱいになってしまうということ!

反対に、「足りている」と思えば、傍から見て何か不足があっても、大切なものを意識からシャットアウトしてしまうのを避けられます。

 

よく自己啓発関係で、「自分を肯定しましょう」とか「深層心理に働きかけましょう」的なことがありますが、この辺に関係ありそうですね。

マーフィー 眠りながら巨富を得る―あなたをどんどん豊かにする「お金と心の法則」 (知的生きかた文庫)

 

集中している人の行動は、本人の性格が原因とは限らない

「大切なものをシャットアウトする」のは、本人の性格とも違うということにも驚きました。

仕事に追われているお父さんは、そういう性格だから家族をおろそかにしているのではないそうです。心が仕事の期限でいっぱいでないときは、家族思いのお父さんでいられるとか。

言われてみれば、オリンピック前の「鬼コーチ」も、試合に向けて集中しているからであって、常に「鬼」というわけではないですもんね。

 

うーん、ここまででホンのさわりぐらいなんですが、今までの思い込みがかなりひっくり返っています。しばらく続きます。