空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

家族葬その後はどうなったのか

昨日は父が亡くなってちょうど1か月。

母に頼まれていた祭壇のお花を、前倒しで届けてきました。お焼香の来客があるということで、1時間ほどで帰ってきましたが、

 

母「もう1か月たっちゃったのよ。早いわねえ」

私「1か月より長かった気がする」

と、感じ方はそれぞれ。それだけ喪主である母は忙しかったし、まだ忙しさは続いています。

 

今日は、そのことについて。

父の通夜、葬儀・告別式は家族葬という形で執り行いました。一般葬が、広くお知らせをして弔問客の制限をしないものとすれば、家族葬は、あらかじめ出席者を決める形式のものです。

(一般葬であっても、親族・知人でお知らせしない範囲もあります)

 

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家族葬自体は、一般葬でよく言われる「弔問客の応対であまりにも忙しすぎて、悲しみに浸る間もない」を避けることができます。

 

気兼ねなくゆっくりと故人とお別れの時間を過ごすことができ、今回この形式にして大変良かったと思います。私の時もできればそうして欲しい。

 

ただ、家族葬を希望していても、その後五月雨式に来客があるため、断念される方もあるのだそうです。長い介護や付き添いで疲労困憊かもしれないし、まだ介護が必要な家族がいるなど日常の忙しさで対応できないことだってあります。

 

母は、「ご近所さんで私の知り合いも数えるほどだし(まあほとんどないでしょうし)、大丈夫」というつもりだったのですが、いざ葬儀が終わってみれば、1か月たった今でも平日はほぼどなたかの訪問があるそうです。

 

ちょうど28年度の自治会役員(それも副会長)を、総会がある29年5月まで、母が父の代理でやっていたこともあり、母の予想以上にご挨拶に見える方が多かったのだとか。

 

1月7日(関東の松の内)が過ぎてから、第2週末に寒中見舞いで喪中のお知らせを出したため、今度は父の勤め先や、趣味のサークル活動のお仲間が。

 

というように、この忙しさも一般葬にしておけば避けられたのかもしれません。

 

あまりの忙しさで、母が倒れてしまうのでは本末転倒ですが、ご近所の方が気にかけて訪ねてくださるのは、地域のつながりがあるということで、子どもの立場からすると大変ありがたいことだと思っています。

 

長話になりがちなので、食事を支度する時間もない!(だからここ数年はずっと作り置き)とこぼしていますが、知らない制度の利用について教えてもらったり、あちこちの施設の情報を聞けたりと、悪いことばかりではありません。

 

ということで、週末に母の様子を見に行くことは、しばらく継続の方向で行こうと思います。

 

 

 

 

 

 

夫が亡くなる前に妻がやっておきたい専用口座の開設

父が亡くなる前後に行った手続きで、「これをやっておくといいなあ」と思うことはいろいろあったのですが、 

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今日は、その中でも「これが一番役に立った!」というものについて。

 

それは、母(妻)名義で父の死後整理用の口座を作ることです。

 

人ひとり亡くなると何かと慌ただしいものですが、そんな時のお金の出入りが見えやすくなるからです。

 

また、金融機関に本人死亡の届を出すと、口座が凍結されてお金を引き出すことができなくなります。これはこれで、どさくさに紛れて他の親族に預金が引き出されなくていいというメリットもあります。

 

昨年地方に住んでいる叔父が亡くなったのですが、叔母によると、「(お金を)準備してなくて大変だったのよ~。20名の家族葬でも150万円はかかるから!」だそうです。今回12名の家族葬では約100万円かかりました(葬儀費用以外の飲食代等のオプション費用を含む)。

 

それぞれのしきたりや、葬儀の内容によっても違うんでしょうね。

 

こんなお金の出入りがある

 

今回、支払いの主なものを挙げると、

  • 葬儀費用(初七日~四十九日法要含む)に関わるもの
  • 入院費用
  • 介護施設への支払い
  • 訪問看護サービスへの支払い
  • 介護用品のレンタル料
  • 香典返し

などがあります。入ってくるお金としては、

  • 生命保険金
  • 香典
  • 葬祭料(健康保険から)

があります。これを通常の生活費の口座と分けることで、葬儀関連の収支がわかりやすい。「何かお金の出入りでおかしいことがあっても、紛れてよくわからない」ということを防げます。

 

現金での入出金には、通帳にメモ書きをします。

 

こうすることで、関連する手続きの、終わった/終わっていない もわかります。

 

生命保険金については、〇民共済に入っていたので、病気死亡の100万円がすぐ振り込まれました。もっと大きな額の死亡保険金だとまた扱いは変わってくると思います。

 

よく、「お葬式代程度の生命保険に入る」っていいますが、手元に現金がない時には、確かに役に立ちそうです。

 

 

キャッシュカードが無い、カードの暗証番号がわからない時

 

今回は父が亡くなる前に本人の指示があり、ゆうちょ銀行で父名義の口座から、母名義の口座にお金を移す手続きをしました。本人(父)と母の身分証や年金手帳などの一定の証明書類や印鑑などがあれば可能でした。

おそらく金融機関によっても違いがあり、揃えるものも多いので、事前に必ず問い合わせて必要なものを確認してください。

 

ただ、1日の引き出し額に制限があることや、支店によっては慣れていないこともあるので、何回も足を運んだそうです。

 

キャッシュカードを預かっていれば、もっと簡単なのかもしれません。今回は暗証番号も分からなくなったので、書面での手続きになりました。

 

 

その後、口座をどうするか

 

関連の入出金が無くなった後は、残高があればそのままにして、税金や公共料金の引き落とし口座として使います。公共料金関係の名義変更は、1~2か月かかることもあるので、慌てることもありませんし、ひと段落した後のちょうどよいタイミングです。

 

元の名義人(父)への請求が口座から引き落とせない場合は、金融機関やコンビニで使える振込用紙が送られてくるので、支払い関係の名義変更手続きは焦らなくても大丈夫です。

 

支払い専用の口座に、いくらか現金を置いておくことで、母が今後もらう年金=手元で使えるお金になります。生活が落ち着くまでには相応の時間がかかるため、余計な資金移動をしなくて済むこの方法は、なかなか使い勝手がいいと思います。

 

目的別に資金を分ける

 

結果オーライですが、母が今後管理する口座は次のようになります(予定)。

 

  1. 年金受取口座 : 生活費
  2. 振替専用口座 : 税金、公共料金支払い
  3. 定期預金口座 : 施設入所など、主に介護で必要な場合のため
  4. その他の口座 : 実家のリフォームや修理のため

こうすることで、使うべきところでは惜しまずに使い、目的外に使ってしまうことを防ぐことができます。

 

よく、男性は年を取るにつれ頑固になったり怒りっぽくなったりすると言いますが、女性は不安になりやすくなるように思います(ウチの母だけかもしれません)。介護関連でも、保険その他の契約についても、とにかく書類が多い!

少しでも、目で見てわかりやすくすることで、「〇〇がわからない!どうしよう!」という不安が減らせればいいなあと思います。

 

 

 

と、ここまで書いたところでこのニュース

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 遺産分割前に、故人の口座から生活費などの引き出しができるように制度の見直しをするそうです。

 

夫に先立たれた妻が家を売らなければならなかったり、義父母の介護をした嫁が相続権が無いために苦労が報われなかったとか、制度の隙間で苦しむ立場にある人にはうれしいですね。

 

 

父を見て、夫が「働き方を変える」と言い出した

父が亡くなって、もうすぐ1か月になります。私は今仕事をしていないので、ありがたく家でゆっくり過ごさせてもらっています。

 

新年を祝うことはしなかったけれども、市場が閉まるため、それなりに食材を用意したり、料理を作り置きしたり。生協で、月初に予約注文した黒豆とかカマボコとかお正月用の食材がチラホラありました。

 

夫は両親の見舞いも兼ねて実家へ。長女も外出のため、結婚以来初めてひとりで元旦を迎えることになりました。ベランダから初日の出。こんな時らしくひっそりとしていて、これはこれでよかったです。

 

↓ 普段使いの食器で、お雑煮と黒豆の朝食

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さて。

 

この半年、父と私の家族を傍で見ていた夫(53歳)が、こんなことを言い出しました。

「もう、週五日を会社のために使うのは多すぎると思う。これからは、週3,4日働いて、夫婦が食べていけるだけの収入があればいいじゃないか」

 

お金は、生きている間じゃないと使えない。もっと言うと、体力が無いと遊ぶにしても楽しめないし、食事だって歳をとれば今のようには食べられない。

歩くことができなければ、今のように気軽に外出もできない。

 

夫は緑内障を持っているので、すぐにではなくても視野がだんだん狭くなっていきます。一番見えるのはいつも「今」。ここ数年、車からバイクに趣味を変えたのも、前からずっと乗ってみたかったから。

 

とはいえ、今すぐ会社を辞めるとかそういう話ではなく、知り合いから頼まれた仕事を副業として始めるところから。ある程度の時間をかけるつもりだそうです。

 

私も、もうとっくに人生を折り返しているのに、自分の足で歩けるのは、あと20年くらいかもしれないのをあらためて実感しています。元気に動き回れる時間は、もっと少ないよね。

 

今年は、そういう生活にシフトチェンジしていく1年になりそうです。

 

 

白い花の方がいいと思える間は

最初に買ったお花がしおれてしまったので、スーパーで白い花ばかりを選んで買ってきました。

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お花を習ったことが無いので、水切りはしましたが、ほぼ買ってきてそのまま。葉はもう少し取った方がいいんでしょうか?

 

茎が短くなってくると、手持ちのポットやグラスに生けかえます。半月くらい持ってくれるかな?

 

今は、カラフルな花を見るのはしんどいのですが、この白ばかりの花が物足りなく感じられるようになったら、私も元気を取り戻しているのかもしれません。自分ではもう元気なつもりだったんだけどな。

 

葬儀後の習わしは遺族のために

一般的な習わしとして、葬儀後は喪に服する期間があります。

かつては法令で決められており(明治7年太政官布告 服忌令)、たとえば父母を亡くした子が喪に服する場合は、

忌中 50日間

喪  13か月間

 のようになっていました。現在では地域や宗派、その家により様々です。仏教では四十九日が一つの区切りとなっています。

 

 

忌中には身を慎む

 

家族に死の穢れが去るのは忌明け後と言われており、その前には派手なレジャーやお祝い事を避けることとされています。

 

正直言って、生を全うした故人に対して”穢れ”というのはしっくりこないのですが、何もお祝い事に水を差すようなこともありませんし、こちらも晴れやかなお祝いの気持ち100%にもなれませんので、お互いのためにもいろいろと控えるのはいいことだと思います。

 

先日、特に派手に遊ぶような集まりではなかったので、とある勉強会に出席したのですが、年明け初回ということもあり、気持ちも新たな雰囲気がありましたので、正直「失敗したな」と思いました。

 

どちらかと言えば、父の場合は「無念の死」というよりは、天寿を全うしたというか、「最後まで頑張ってお疲れさまでした」という思いで家族が見送ったから、自分でも平常に戻ったつもりだったのですが、それでも、ふとした拍子に涙が出そうになって、予想外に困惑したからです。

 

メンバーの皆さん、ご迷惑をおかけしました。

 

そういうわけで、この時期は、遺族も思った以上に疲れが溜まっており、本来の気力を取り戻すための養生の期間でもあるんだなと感じました。穢れ = 気が枯れる(気力を失っている)こと とも聞いたことがあります。

 

もちろん、現在では働いている場合はそうも言ってられず、忌引き休暇が明けた後は、早々に仕事に復帰するんですけどね。

 

忌中に避けること

ざっと調べたところでは、以下のようなことを控えるとされています。

 

1.派手に遊ぶ、レジャーに出かける

2.お正月の行事

  • 神社への初もうで
  • 松やしめ飾り、鏡餅などの飾り
  • 年賀状
  • 年始参り

3.結婚式などのお祝い事

  • 招待される側なら四十九日後、招待する側なら1年後

 

特別扱いはいらない

腫れ物に触るような、遠巻きにされるようなことはいりません。むしろ「お悔やみ申し上げます」くらいであとは普通通りにしてもらうのが一番ありがたいです。

 

にぎやかに騒いでいるところには、自分からは近づかないので、「空気読めよ」「ノリが悪い」などと思わずに、生暖かく放置プレイでお願いします。

 

 

久しぶりに自分のためだけの外出をしました

昨年後半、出かけたくても出かけられず、葬儀後今まで、家族以外の人と会う機会もなかなかありませんでした。

 

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今日は、久しぶりにFPの勉強会に出席。年明け第1回目ということもあり、近況報告や今年の目標は?という話から始まりました。

 

が、

 

話していて、泣きそうになる。なんで?家だと割と普通に過ごせているのに。

 

やっぱり、家族以外の人と話をするって、かなりの刺激になるんだなあと痛感。だから外出を避けようではなく、やはり機会を作って外にどんどん(無理のない範囲で)出かけなきゃいかんなあと思いました。

 

ほら、定年退職後に家にこもっていると、脳への刺激が足りないとか、認知症になりやすいとかあるじゃないですか。

 

後は仕事をしていくうえでの心構えとして、「数字の目標も大事だけれど、何を実現していくか(理念とか理想とか)が大事だよという話になりました。

 

今、「はれのひ」の事件がニュースになっていますが、「一生に一度しかない成人式に、その人を輝かせる晴れ着を提供する」というようなことが理念だとすると、「売り上げ〇億円」というのが数字の目標。

 

数字さえ上がればいいってもんじゃないでしょう?という例で、大変わかりやすかったです。

 

でね、

 

今私自身、家計のことで無気力状態。父のこともいくらか関係していますが、これからの10年、15年、私は夫とどんな家庭を作っていきたいんだろう?ってちゃんと考えていなかったなあと。

 

今までは、子どもたちを育てるとか、割と失業・転職リスクの高い夫の精神的な負担を軽くするために、生活防衛資金を準備しておこうとかで目いっぱいでした。

 

ふと気が付くと、子どもたちはまあトラブルもあったけれどなんとか働き始め、何かあったとしても失業保険が出るまでのつなぎは確保できている。つまり、(我が家なりの)数字の目標はクリア。

 

もう自分たちもいい年なわけで、50代だから老人というには早いとしても、人間いつ何が起こって死んじゃうかわからない。

 

やりたいことを後回しにしたり、我慢したり、いい加減に考えて機会を失ったり、身動きができなくなってから後悔しても遅いわけで。

 

「親孝行したいときには親はなし」で今まで来たけれど、自分がずっと長生きするつもりでも、そうなるかどうかはまた別の話。私たちは何を実現したいの?ってところが、正におろそかになっている。

 

ってことを強く意識した1日でした。

 

 

慰めになるもの

私、実は父が亡くなってもそんなにダメージがないと思っていたんです。結婚した後の方が、親元にいた時間よりももう長くなっていたし。

 

両親は両親で、ぶつくさ言いながらも仲は良かったですし。

 

リビングに父の写真を置いたら、なんだか生前よりもより身近に感じられるし。

 

でも、どことなく神経がすり減っているらしく、無気力感に襲われたりとか。

 

でね、最近意外と気に入ってしまったものがあります。ミニマリストを目指したいのに、物が増えているという。まあ、買ったのは夫なんですが。

 

昨年末ごろ、プライム会員向けのキャンペーンがあって、4,000円引きだったそうです。

 

これ。色はサンドストーンです。 

Amazon Echo (Newモデル)、チャコール (ファブリック)

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やってくれることは、iPhoneのSiriみたいなもの。「アレクサ、歌って」と言うと、

テクノロジー テクノロジー ♪ と歌ってくれます。

 

設定次第で家電のコントロールを音声でできるとか。ウチでは今のところそこまではやっていません。

 

で、

 

最近一人の時は、これで音楽をずーーーーーっと聞いています。Music Unlimitedも契約していて、そこにある曲なら再生してくれます。

 

午前中は優しい感じのピアノ曲辻井伸行さんとか)、午後はボサノバとか。詳しい曲名を知らなくても、アーティスト名だけでもいいし、たとえばジャンルで「ジャズをかけて」と言えば、お任せでランダム再生。

 

長女が子どもの時ハマっていた、中ノ森BANDの曲もありました(笑)

 

父は、音楽の知識があるわけでも、クラシックが好きなわけでも、ピアノ曲が好きなわけでもなくて、ただ自分の孫が可愛いから、孫の弾くものならなんでも一生懸命聞いていたの。

 

肺に転移があって、咳が出るけど演奏の邪魔しちゃいけないから、ガマンしたりとか。そんなことを思い出しながら、ピアノ曲を聞いています。

 

ちょっと湿っぽいですが、いいよね。まだ四十九日済んでないし。

 

さて、スマートスピーカーってうまくできていて、音声で商品検索すると必ずその後、「購入しますか?」って聞いてきます(笑)。Amazonの1クリック購入ができる設定になっていると、即お買い上げで宅配されるという仕組み。

 

気を付けないと、際限なくモノが増えるんでしょうか?

 

実はそうでもなくて、タイマーにもなってくれるので、キッチンタイマーは買わずに済みそう。手が濡れている時にスマートフォンを触らなくてもいいしね。

radikoの再生もしてくれるので、使い方によっては、物を減らせます。

 

情緒不安定だからと言って、物を増やさないよう気を付けたいと思います。情緒不安定だからこそ、好きな物だけを身の回りに置きたい。

 

なんかまとまらなくなってきた。今日はこれにて。