介護共倒れを防ぐには
いや、別にここは介護ブログじゃないんですが。
昨日、明け方3時に電話で起こされまして。
実家の母が具合が悪いらしく、「救急車を呼んだから、家にいるお父さんをお願い」。えっ?! 何事?
で、バスも電車も動いていないし、「しゃーない、自転車で行くか」と着替えだしたら夫が車で送ってくれました。往復だけなら30分。カーシェア便利。
結局、母はいきなり血圧が上がりすぎて(脳卒中の危険がある)、夜間救急へ搬送。心電図や血圧など様々な検査を受けたそうです。その内眠ってしまい、採血や点滴されているのは目が覚めてから気がついたとか。
血液検査で数値に異常はなく、原因は介護のストレスでしょうというお医者様の判断。休んだり、外出したりを勧められたそうです。
「だって、それができないのよ」
母の話を聞いているうちに、「これだと、しんどくなるのも仕方がないわ」という点があったのでまとめてみます。
完璧志向
訪問看護やケアマネージャーさんなどが来る前には、
- 部屋の掃除
- 洗面台の掃除(サービス前後に必ず手を洗うため)
- 父の布団カバーやシーツの洗濯
を必ず済ませるそうです。部屋の掃除も始めたらたぶん家じゅう全部をやっているでしょうし、父の身支度(顔や体を拭いたり、着替えさせたり)も聞いてはいませんがやっているかもしれない。
訪問看護は、24時間電話連絡ができてアドバイスを受けられる点で、精神的な負担をものすごく減らすことができます。
(個々のサービス内容はサービス提供者に確認してね)
反面、それほど介護度が進んでいない場合は、訪問回数が多いと却って介護する人の負担になることもあります。
特に母の様に、何事にも完璧を目指す人の場合は。
理屈を押し通す
旅行から帰って来た父は、それまで2食半だったのが完全に2食になったそうです。旅行中は動いていたから食べられたのかもしれないし、周りに合わせていたのかもしれません。
私だとズボラなので、「固形物がダメなら、たとえ汁しか飲まなくても、汁物は具沢山にしておこう(エキスくらい出るんじゃない?)」とか、「アイスクリームしか食べられないなら、果物も付けておくか」で済ませちゃうんですけどね…
「食事は3食きちんと食べるべき」「タンパク質は、ビタミンは…」「水分は1日にこれくらいは飲むべき」で、介護を受ける本人がそうしないとイライラするんだそうです。「自分の作る食事で、健康管理がきちんとできている」っていう自信もあると思います。
昨日は、父が「きつねうどんを食べたい」というので、甘く煮たおあげさんから作ってみました。普段は甘さ控えめで作りますが、お店で出てくるような、やや甘味が強いバージョンで。
生憎ネギがなかったので(痛恨のミス!)、ゆでた小松菜の柔らかいところと、出来合いの温泉卵もトッピングしたら、めっちゃ美味しそうにできました。写真が無いのが残念。むう。
そうすると、横から母が、「タンパク質が足りないから、肉か魚も食べて」「水分が足りないから飲んで」とか言うわけです。食欲がなくて2食だというのに。
「いや、おうどんのおだしをこれだけ飲んでいるから大丈夫」「あげも卵も食べているし、小松菜も乗ってるからバランスとれているよ」 と私。
せっかく食べたんだから、喜ぼうよ。
でもね、そう考えられないくらいに、母は疲れ切っているんだと思います。うちの子が、パワハラで疲れ切っている時に、自分からは会社を辞められなかった時のように。
要求に全部応えようとして、振り回される
あとは、父の要求を全部実行しようとしていること。何か不調があると、明け方から「耳鼻科に行く」「眼科に行く」と言い続けるからだそうです。仕方がないから、父を連れて病院へ。身支度、タクシーの手配、長い待ち時間、会計、薬局。転ぶと骨折するかもしれない父を気遣いながらの通院は大変です。
それほど必要のない時に、病院へ行ったこともあったようです。
今は、訪問看護師さんのアドバイスを電話で受けられるし、訪問されたときに意見をもらったりできるので、そのあたりはだいぶ楽になったようです。
何か、父が日中一人で楽しめることがあればいいのですが、本や新聞を読むことも、パソコンのゲームもしんどくなってやらなくなってしまったので、どうしたもんでしょうねえ。何かいい考えはないかなあ。
私ができること
- ショートステイなどの介護サービスを受けるように勧めること
- 母が昼寝をしたり、外出できるよう留守番に行く回数を増やすこと
- 買い物の手伝い
- いつもと違う料理を作る
ものすごく意外だったのは、旅行でのお弁当をめっちゃ喜んでくれたこと。煮〆とか胡麻和えとか漬物は、普段食べてるものと同じなのにー
いつもと違った盛り付けで、楽しかったのかもしれない。
ランチプレートに盛り付けたらどうかな?
外で食べるのも、楽しかったのかもしれない。
そうそう、きつねうどんも好評でした。なんちゃって店屋物。
家庭の主婦は、どんなものでもほかの人が作ってくれたお弁当がうれしいもの。時々みんなで食べるのに、お弁当を詰めて持っていくのもいいかもしれない。
煮豆でも仕込むかー