母の不調が吹っ飛ばされた件
私の母は心配性です。
体の不調があるとすぐ病院へ行きますが、大抵は深刻な状況ではなく、「疲れがたまったんですね」「ストレスのせいですね」でおしまいのことが多いです。
入退院を繰り返し、体力も食欲も落ちて来た父がわがままになるにつれ、母の疲労もかなりたまっていたようで、紹介状を書いてもらって心療内科に行ったそうです。
そこでは、丁寧な問診や認知症のテスト(?)のあと、こう言われたそうです。
「鬱病ではありませんし、お薬を出す必要はありません。今飲んでいるお薬も、止めるようにしましょう」
「身体の不調については、〇〇を検査してみましょう。こちらでできる△△検査を先にして、あとは今のかかりつけ病院で検査する方が待ちが無くて早いですよ」
その翌日。
今までしつこく出ていた症状がピタッと出なくなったそうです。その代わり、何かの時に手の震えが出たらしく「私、パーキンソン病かもしれない」← まだ自分で病気になりたい?
でもこの時、自分でも笑いながら「私が思う理屈に合った症状が出てくるのかしれないね」と言っていたので少し安心しました。
病気の幻に振り回されたい自分の姿を、客観視できたのかなあと。もう看病を放り出したいとか、妻の立場でそれを大っぴらに言えないとかあるんだろうか。
あと、別件で診察を受けた時にも「あなたに悪い(病気の症状)ところはない!」って、たまたま代診かなにかで初めての先生だったそうなんですが、大きな声でハッキリと言われたらしい。で、
「よくわからないけど、スッキリした」
のだとか。何それ。
私たち医療の専門家でないものは、いくらネットや本で知識を仕入れたとしても、専門家にはかないません。だから、私やほかの家族が母にいくら「それは違うのでは?」と言っても、根拠が無いから通じないんですね。
母の不安解消のために、どれだけの医療費が使われたのかを思うと気が重いのですが、同じような原因で病院通いをする人はきっと多いんだろうな。
心身共に健康である予防法がもっと広まればいいのになあ。食事での健康維持ならまあまあわかるんだけれど…