空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

父のいいところ

今回の旅行。 

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 それで、今まで知らなかった父の一面を知る機会がありました。

 

みんなで食べよう。みんなに分けよう。

 

 旅行中、何度か父がこのように言う場面がありました。

「晩ご飯まで時間があるから、フライドポテトを頼んでみんなで食べよう」

「この梨は大きくて立派だから、みんなのお土産にしよう」

 

こういう時、「別に今はいらないかな~」「気を使わなくてもいいよ~」と周りが言うのはハズレています。

 

なぜなら、

「自分がフライドポテトを食べたい!だからみんなで食べよう」

「美味しそうな梨だから食べたい!だからみんなの分も買おう」

と言っているからです。

 

ふだん、家では母が「体にいい食事」「バランスの取れる食事」を作ってくれているため、あまり揚げ物は登場しません。母自身の健康維持もあるからです。

 

だから、弟が食事までのつなぎに頼んだフィッシュ&チップスがおいしそうに見えたんでしょう。

 

また、最近の父は食事の補いに果物をよく食べるので、旅行中で思うように食べられなくてガマンしていたのかもしれません。

自宅に帰ってきて、着替えて一息ついたと思ったら、

「梨を剥いて。みんなで食べよう!」

 

はい、すごい勢いで食べていました(笑)

 

 

自分だけ欲しいというのは、隠したい?

 

まあ、ホンネを隠したいのかな?いいカッコしたいのかな?とも思いますが、「自分だけでなくみんなで」というところがなんだかいいなあと思いました。

 

ガツガツ、ギスギスしていないでしょ?

 

結果、私は荷物持ちで多少振り回された感もあったのですが、「実は自分がそうしたいのね」ってわかったら、笑いながら「いいよ、好きなだけ付き合うよ」っていう気持ちになれました。

 

 

人付き合いについて、私の勘違い

 

今回の甥っ子君のピアノコンクール、出演前にみんなのところに顔を出してくれたのですが、緊張している本人に「頑張って」等の言葉はプレッシャーになるから、何といっていいのか言葉に詰まるところもあったのですが。

 

「〇〇(甥っ子君の名前)、緊張しないで頑張れよー」

 

と、年を取ってややかすれてしまった高い声で、調子っぱずれに言い放ったのは父。

その場が一気に和みました。みんな笑っちゃったもんね。

すごいわ、父。

 

私、こういう踏み込んだことを言うって、ある程度信頼関係とか、距離感とかわかったうえでないと言えないとずっと思いこんでいたけれど、案外違ってたんじゃないかと。

 

相手がどう受け取るか、気にしすぎてたんじゃないか。

いや、なんでもかんでも心無い言葉をいうのはマズイけど、気を使いすぎても何も伝わらないよな~

 

母が語る父は、これまでの積み重なった物や、夫婦ならではの遠慮のなさが持つマイナス面とかあって、正直、父=困ったところのある人と思い込んでいた部分もあるのですが、

フィルターなしで見た父は、けっこうチャーミングな面もありました。

 

旅行、行って良かったです。

親御さんと旅行に行こうか迷っている方がいるのなら、日帰りでも、1泊でも体が動くうちに行かれることをおススメします。