一般葬でも、来客が無くなるわけではない
先日、家族葬はその後の来客が多いという記事を書きました。
では、一般葬ならいいのかというと、そうでもないよというお話です。
実家のある地域は住宅地で、両親と同年代の高齢者が多いところです。ということは、葬儀会場へ来られない方もあるということ。
- 自家用車がない、運転できない
- 歩くのもままならないが、遠くの会場ではなく自宅へなら訪問できる
- 健康上の理由で、長時間の参列はできない
現役世代ならどうということはなくても、高齢になるとなかなか思うように動けない方も増えてきます。高度成長期に”ベッドタウン”と言われたところで、先祖代々続く家はなく、子世帯と同居の家も少ないため、”子が名代で参列”というわけにもいきません。
元は夫婦で暮らしていても、配偶者が亡くなりおひとりさまとなった方も多いです。家族の付きそいがあれば出かけられても、一人では…とためらうこともあるでしょう。
そういうわけで、葬儀後の訪問は、どうやらゼロにはならないみたいです。
また、地域の習わしで、葬儀後のお焼香は普段着で行き来し(改まった服装で見える方ももちろんあります)、香典のやり取りは原則なし。お返しの負担の無いように、持っていくにしてもお花とか、お線香とか、ちょっとした物にするそうです。
父はお酒が好きだったので、日本酒の小瓶や缶ビールの6缶パックをお供えされた方もいます。
あらためて考えてみると、年金生活でご不幸の連絡が多くなってくる年代なので、こういうやり方は経済状態にかかわらず、ご近所付き合いを続けることができる、なかなかいい方法だと思います。
一般葬でも、地域の状況によっては、「その後の来客が無いわけではないよ」というお話でした。