わからなければ金使え
最近、母から昔の話を聞くことが多いのですが、初めて聞いたのが冒頭の言葉。
何を話していたのかというと、「お花屋さんで買うお花は、高いけれど茎もしっかりしていて花も大きいねえ」というところから。四十九日を前に、お供えのために花屋さんで白い花を買ったのです。
スーパーのスタンドで買うお花は、確かに普段使いするにはお手頃で、種類もいろいろ揃っています。その代わり、茎は細いし、花も小さめ。持ちもそれほど良くはありません。
母が言うには、
「よく父親(私の祖父)から、『わからない時は高いものを買えば、それなりに良いものが選べる』って言われたのよ。そんなにお金もなかったのにねえ」
で、それと反対の言葉が「安物買いの銭失い」なのだと。
確かに。
あるいは、お金を出して専門家に依頼するというのもあるかもしれませんね。弁護士さんとか税理士さんとか。
少々高くても一度買ってみると、花も新鮮でしっかりしているので、持ちも良さそうです。冬場の寒い時なら、更に長く楽しめるでしょう。
タマの楽しみのために、毎回は無理でも、何回に1度かは高いものの良さを味わってみるのもいいなと思いました。何かの折に、「こういう時には良いものを用意したい」という時に、迷わずに済むかもしれないし。
いざという時は百貨店頼みになるかもしれないんですけれども…
こんな風に、最近の母の話は昔話が多くなってきました。今まで聞いたこともないような話も多いので、とても新鮮に感じます。