子に家計相談を頼まれる・続き
続きです。
前回の記事はこちら。
「貯金が増えないのは不安」って、どうして?
さて、前回では何にいくら使ったのかを確認したわけですが、それと同時にしきりに貯金が減っているとか貯まらないとかを気にしています。
「そんなに貯金を取り崩しているの?」と聞いたら、通帳を見せてくれました。
どうやら子の貯金をかすめ取る親には思われていない様子です。
見ると収入を引き出してはいますが、退職時の残高よりは多少なりとも増えています。退職後8か月ほど経過しているのに対して、支給済みの傷病手当金は6か月分。未支給分の書類は病院に作成依頼中なので、実際に支給されるのはまだ1か月以上かかります。
傷病手当金は給与の3分の2と満額ではないこと、支給までにある程度時間がかかる状況なので、「感心はしないけれど、まずまず」かなあ。
不安はお金が多ければなくなるわけじゃないよ
そこで本人に質問を一つ。「この貯金は、何に使うの?」
なんだかたくさん貯めるのが目的だったようで、「使う」という言葉に一瞬「?」という顔をしています。
「何かを買ったり、やりたいことがあるからお金が必要なんでしょう?」すると
「一人暮らしを始める時のため」
「行きたい時に旅行に行けるように」 という答え。
それなら、まずまずの金額が貯まっています。それ以外のトラブルに対応できなければ、よっぽどの場合は親が助けることもないではない。そこまで大きな不安を持たなくても、健康で動ければなんとかなりそうです。
ただ、今は健康上の理由で思い通り働けるわけではない。
そのあたりの不安が、「お金が無い(少ない)」という言葉で表現されているのかなーーと思いました。
こんなところがイエローカード
前回の記事で挙げたように、「これはどう見てもマズイ」のは、「次の入金までにお金が続かない」ということです。
その次位にマズイのは、「次の入金を当てにしてカードショッピング」「カード払いで使っている感覚がない」です。収入の範囲内に支出を収めきれなくなるからです。
これで満足感もMAXならばまだいいのですが(お金をコントロールすることから脱線しているところは変えた方が良さそう)、大した満足感も得られていないのなら、放置することでレッドカードものです。
さあ、どうしよう?
本人が出した答え
私は改善案を2つ出しました。
1.デビットカードを使う
口座の残高が使える限度。即時決済。クレジットカードのように使える。カード決済のように、支出と現金の動きにタイムラグがないので、現金と同じように管理ができる。
2.全部現金払い
一旦カード払いを止めて、全部現金払い。ネットショッピングはしばらく中止。リアル店舗での買い物に切り替えて自分のお金を使うペースを把握する。
で、本人が選んだのは、2案。早速いつも使うショッピングサイトに登録されているカード情報を削除しました。
上級編:月によって増減する費用のコントロール
年末年始は、クリスマスやお正月などのイベント費用がかさむ時期です。結婚している・いないにかかわらず、通常の月とは勝手が異なるでしょう。この月に支出が増えているから、お金の使い方がヘタだということではありません。
予定されている支出のための費用をどう用意するか。
ここを工夫することで、生活の満足度が全く変わってきます。
さて、これからどんな風になるのでしょう。1か月、2か月後を楽しみにしようと思います。