空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

2種類の自尊心と自己嫌悪

何かができなくて、自分の力不足を責めるってことはよくあります。で、いろいろやってみてそれでもできないとまた落ち込んだり。

 

でも、それが「どのような気持ちから生まれているのか」なんて考えたこともありませんでした。できなければ、「なぜできないか」を考えることはあるんですけど。

自己嫌悪に陥る心理と、そこから抜け出すための克服法

↑ 家族の療養の参考にしています。

 

自己嫌悪というのは、自分の目指すところ・目標と現実のギャップから起こるので、目標が低い時には起こりません。「できなくて当然」とも思えないので、失敗した自分を受け入れがたいと感じています。

 

この、「自分を受け入れられない」のは、自尊心が崩れている状態なのだそうです。上記の記事には、自己嫌悪に陥りやすい4つのタイプが挙げられています。その中の一つに思い当たることがあったので、「ああ、この所為で自分は苦しかったんだな」と分かりました。

「条件付きの自尊心」は本物の自尊心ではない

自尊心とは、「自分を大切に思える気持ち」「ありのままの自分を受け入れる気持ち」のことだそうです。

ん?「ありのまま」?

いやいや、「こんなことができない自分はイヤだ!」とか思いますよ。

 

5年位前だったか、「フルタイムで働いていない自分」に引け目を感じたり、何とかしないと「世間が狭いまま、スキルの向上もないまま一生が終わってしまう」ってあせったり、とにかく「今の自分を肯定できない」気持ちでいっぱいでした。

 

その後、フルタイムの仕事に転職。多すぎる休日出勤をこなしながら、2年で2つの資格を取りました。さすがにそのペースで働き続けることはできず、他の理由もあって今は働いていません。

がむしゃらに働いてみて「40代でもまだ動ける」と気が済んだのか、ある程度の貯蓄ができて満足したのかはわかりませんが、働いていない自分にあせることはもうありません。が、心の片隅には「働くことで世間とつながりたい自分」がいることも確か。

 

それでもね、これを書いていて「心のどこかでまだ働きたいと思っている自分」がいてもいいんじゃないかと思っています。「働く方法を全力で探さない自分」を責める気持ちは、今はないです。

 

「勉強ができる自分」「仕事ができる自分」なら認められるというのは、ありがちなパターン。何かできない自分を受け入れることはなかなかできることではありません。

 

見落としがちなのは、それを自分の子どもや周囲の人間関係に持ち込んでしまうこと。

会社は利益を追求するところですから、「仕事ができないやつは認めない」ってありがちです。条件付きの自尊心だらけ。健全じゃないです。

 

自分の長所を生かして、お互いを認めて協力するとすごいことができるというお話。 

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 完璧な人間なんていない

「可愛くば、五つ教えて三つ褒め、二つ叱ってよき人となせ」(二宮尊徳)という言葉があります。叱るだけでは短所にのみ気持ちがフォーカスしてしまい、良いところを忘れてしまいがち。

 

安定した自尊心を育てる知恵が、昔からあるんですね。覚えておこう。

 

6月23日追記

「条件付きの自尊心」と「条件なく自分には価値がある」って、心屋仁之助さんの言われる「歩合給」と「存在給」みたいなものかな?と予想しています。まだ心屋さんの本を読んだことがないので、どういう意味なのか気になる気になる。

後で探せるようにここに張っておこう。 

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