アラベスクの呪いが解ける
絶賛ドはまり中のピアノレッスン。
とうとう、楽譜まで買っちゃいました。
って、税別700円。意外とお手頃でした。ネットで探せば、無料の楽譜はいくらでもありますが、今回は解説も欲しかったので。これを最初から自主練しようと思います。子どもの時には、この中から先生が選んだ曲だけ練習して、全部はやっていません。
改訂されていて、解説はどちらかと言えば指導者向け?です。より作曲者の意図が詳しく書かれているような。なにせもう45年くらい前のことですし、その頃の教材はもう手元にありません。
で、全部通しでやるとしても、2曲だけはゼーッタイに後回しにしようと決めていた曲があります。↓これ。
- 2.アラベスク
- 3.パストラル(牧歌)
2.アラベスクはピアノを習うきっかけになった曲。ある時期、小学校のクラスのオルガンで、この曲を弾いている子が何人かいて、「え、みんなそんなに弾けるの?いいなあ!私もやってみたい」と思ったのは覚えています。
この曲、弾けるようになるとみんな学校で弾きたくなるらしくて、しまいには「またなのね~」とややうんざり。
3.パストラルは、発表会で弾いた曲。はっきりとは覚えていないけれど、あまりいい覚えがないところを見ると、あまりいい出来ではなかったんだろうな。大失敗した覚えもないけれど、ミスした覚えはあるような。
というわけなのですが、どちらも教材の最初の方に出てくるので、自然に目が行きます。
でね、思い切って弾いてみたら。
弾けませんでした(笑)。
そりゃーねえ。ピアノがイヤになってやめてから、楽譜だってロクに読めなくなったし、両手で何かを弾くことだってできなかったんだから。左手なんてこわばっていて未だにぎこちない動きだし。
ところがここ最近の練習の成果か、何回か弾いているうちになんとかなってきて。
驚いたことに、手が覚えていて勝手にフレーズが弾けてしまったり。ほえー
もうね、ヘタだろうがなんだろうが夢中で何度も何度も繰り返して。
そうこうしているうちに、あれだけ避けていた曲に対する「あまりいい思い出じゃないあれこれ」が消えていったというか。
良くない思い出って、後生大事に長年握りしめているような、そんなに御大層なモノじゃなかったのではないか。もちろんモノによりますが。
そんなふうに思いました。
ピアノをやめた理由って、元々それほど熱心ではなかったところに(どちらかと言えば運動の方が好きで)、後から始めた子に追い越されてイヤになったことなんだよね。
同じようなことってたぶんいっぱいあって、なんかいろいろ(特に時間)を無駄にした気がします。
「食わず嫌い」じゃないけれど、イヤで避けていることって、案外そうでもないかもしれませんよ? というお話でした。