年金が去年より少ない!なぜ?
「どうも今年は年金から引かれている税金が多いんだよなあ。いきなり手取りが減ると困るんだけど」
知り合いの年金世代の方がボヤいていた。全員が全員というわけでもないらしい。制度変更でもあったっけ?年金制度って複雑怪奇だからなあ…
と思っていたら、この記事。
そういえば、昨年9月ごろ、母から、「なんだか年金の書類が来ているんだけれど、さっぱりわからないから見に来て」と言われたことがあった。
それが、「平成30年分 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」「個人番号申出書」。
「平成30年分公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」および「個人番号申出書(平成29年分扶養親族等について)」の提出について|日本年金機構
で、「こりゃーわからんわ」と思ったのが、配偶者の合計所得金額が38万円以下かどうかについて記入する箇所。
母のような年金世代の女性の合計所得金額って、
- 65歳以上とそうでない人では違うし、
- パート収入と年金の両方があるとそれぞれ計算が違うし、
- パート収入と年金と家賃収入がある人は…
と、合計所得金額38万円かどうかを聞かれて、パッとわかる人の方が少ないんじゃないかな。
年金機構のHPに動画で計算方法の解説があるけれど、そもそもその年代でHPを閲覧できる人がどれだけいるの?
ウチの母は年金収入だけだったので、書類を書くために年金の源泉徴収票を2枚とも見せてもらって、足し算して65歳以上だから年金控除額が120万円でーーーで割とすぐに分かったけれども、
「あれ、年金控除額が120万円って、何歳からだっけ?」ってすぐにはわからなかったです。説明書きの中にありましたが。
あと、判定するためのフローチャートも分かり難かったです。いきなり「配偶者の所得見積額が85万円以下である」かって聞かれても。
フローチャートの前に、「合計所得金額の計算シート」を載せた方がいいと思う。
で、書類の記入不備や放置するなどで正しく計算されなかった年金受給者が約130万人。平成28年度末時点での公的年金実受給者数が4010万人(厚生労働省年金局)なので、約3.2%に当たる。
たぶん、わからないままテキトーに書いたか、間違えて提出した人が続出?ってことらしいです。
年金事務所が知りたいのは、「配偶者控除を付けて源泉徴収していいかどうか」。
仮に源泉徴収額が多かったとしても、還付申告すればいいように思うけれど、それだと普段のお金回りに支障が出るでしょうし。
現在年金収入400万円以下で、その他の所得が20万円以下の場合は申告不要なのですが、確定申告の計算をしてみて納税の人は(申告不要なので)引かれた税金が以前より多いのはその分損なケースもあるかもしれないし。
会社員で、会社がぜーんぶ計算してくれることに慣れて歳を取ってしまい、興味も関心もないころに複雑な手続きが次々とやって来るよりは、若いうちにそういったことに慣れておくのがいいです。
と、書いているうちに、所得を簡単に確認する方法に気が付いたので、次回の記事にしようと思います。