12月17日
母と私で病院へ。
声をかけると、目を開けるものの、焦点は定まらない感じ。
母に気が付くと、何か訴えかけるように声を出すけれども、言葉にならない。
「苦しいの?」と聞いても、首を横に振る。しかめっ面をしたり、肩で息をしたり、見た目は苦しそうなんだけど、苦しくはないらしい。
時々、肌着の襟元がうっとおしそうに手で引き下げたり、苦しそうにのど元に手をやったりするのだけれど、本当に苦しくないのかまではわからない。
しきりに何か言いたそうに声を出すので、口元に耳を寄せると、かすれてとぎれとぎれだったけど、
「ありがとう」
という一言。何とか聞き取れた。うんうん、わかったよ。お母さんにもちゃんと伝えたから。
そうかと思うと、楽そうに眼を閉じて穏やかな呼吸の時もあり。
話せる時は、着替えや清拭を嫌がってしない日もあったのだけれども、ここの所毎日清拭してもらっているそうだ。肌着の替えが引き出しにあることを看護師さんに伝えておく。
靴下を交換。足はやや冷たく、むくみがある。
モルヒネを使いだしてから、ずっと眠り続けるのかと思っていたらそうでもなく、眠たそうではあるけれど、今日のように意思疎通もできるのだそうだ。
最初は目の焦点も合わないぼんやりした感じだったのが、話しかけているうちにだんだんまっすぐ視線を向けるようになって、母も私もなんだか少しホッとする。
看護師さんに、同室の患者さんに迷惑なようで、もし一人部屋の空きがあれば移してもらうように伝える。人の出入りが多くなったり、騒がしかったりするかもしれないし。
午後から長男が、明日は平日休みの次男が病院へ行く予定。