空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

病気の家族から学んだこと

家族が自宅療養しているとき、それがメンタル面での不調だと、家族は特別扱いしないようにとか、不用意に励ますのは控えようとか意識します。いくら「普段通りに」と言っても、無駄に元気だと病人には煩く思えるかもしれないですし。

そうしているうちに、自分もテンションがだんだん下がってきて、何となく元気がなくなってくることがあります。

 

本人も「迷惑かけてごめん」なんて言ったりします。

 

でも、こんなことで病人が気にすることなんてありません!いい機会なのでゆっくり休養しましょう。

 

具合が悪くて影響されるのなら、回復するのにも影響される

本当にゆっくりですが、回復しているなあと感じると、それだけで家族はうれしいものです。もちろん、良くなったかと思うとゆり戻して悪くなることもあるので、一喜一憂すると疲れちゃいます。

で、こんなちょっとした変化もうれしいものです。

  • 少しずつ眠る時間が短くなった
  • 寝起きの表情がスッキリしてきた(よく眠れている)
  • 食事の量が増える

 

脳のエネルギー切れは、頑張ってもどうしようもない

最初のころ、「出かけられないけど、パフェが食べたい」というので、材料を買ってきて家で作ることにしました。

本人の好きなように作ってもらおうとすると、「どうやっていいかわからない。作れない」。

 

グラスに順番に材料を入れていけばいいのですが、それすら脳が混乱を起こすのだそうです。

「大丈夫だよ。アイスが溶けるから作っちゃうね」とその場は交代しました。

こんな状態では、休職する前は、きっとまともに仕事はできなかったでしょう。で、ミスだの遅いだのめちゃくちゃ怒られていたんだと思います。

 

今では昼食にパスタを作ってもらうと、麺をゆでるのと、食材を刻んでソースを作る並行作業もOK。ちゃんとアルデンテで出来上がっています。

それだけエネルギーが回復してきたってことだし、回復すればちゃんといろいろなことができるようになるんですね。

 

本人も理解する

本人も当時のことについては、「できないときは、自分の頑張り足りないだけだと思っていた」「もっとやらなきゃと思っていた」。

本人がわかっていないくらいですから、周囲はもっとわからないでしょう。

 

「自分のストレスの入れ物は他の人より小さい。だからガマンしないで早めにストレス解消しないと持たない」

そう言うようになりました。

 

すっかり落ちた体力を取り戻し、薬を減らすにはまだ時間がかかるでしょうが、こうやって回復が感じられると、家族もそれにつられて元気が出てくるものですね。