家族が休職するとき・お金の余裕は少しは必要
前回の記事で、傷病手当金について書きました。
休職中、ずっと満額のお給料が出るお勤め先ならいいですが、なかなかそういう会社ばかりではないですよね。
有休があるうちはいいですが、傷病手当金で約3分の2、休職手当で6割とかだと収入は約4割減。その間も健康保険料や厚生年金などが引かれます。
毎月の収入で収支トントンの生活だったのなら、休職中は不足分を貯金で取り崩す必要が出てきます。
第1回の入金までに日数がかかることもある
傷病手当金は働けなくて収入がないから請求するわけですが、請求の証明は翌月に入ってから。病院に記載してもらうにも、ある程度の日にちがかかることがあります。ちなみにウチの通院先では2~3週間かかります。もっと早いところもあるでしょう。
そこから、在職中だと会社に提出して記入してもらい、健康保険組合の審査があります。そこでも事務の締日を過ぎると翌月回しになり…初回に振り込まれるまでには長いと2か月くらいはかかるかもしれません。
収入が途絶えた時の社会保障制度はあっても、実際に入金があるまでの空白期間を考えると、元気なうち・景気の良いうちに手取り額の3か月分くらいは貯めておいたほうがいいかも。
緊急時は家族がバックアップを
そうは言っても、緊急事態の時は遠慮なく親に頼ることも必要。ガマンしても状況が良くなると期待できない、ガマンし続けることでより症状が悪化して結果治療が長引いてしまうなどデメリットばかりなら、お金のことは一旦棚上げしましょう。
状況によっては、一刻も早く職場を離れたほうが良いこともあるからです。
退職しても、負担がないわけではない
休職したのちに退職となった場合でも、いろいろと支払うものがあります。主なところでは以下の通り。
- 健康保険料
- 国民年金
- 前年度分の住民税
そのほかに、過去にクレジット払いしているものの引き落とし。一人暮らしなら家賃、光熱費など。
上記1~3だと状況次第では減免措置や分割払いなどの対象になるかもしれません。早めに市役所、区役所などに相談しましょう。
健康な時には実感しにくいお金のこと
こうしてみると、
- 貯金がなくても、
- クレジット払いのお金がいくらになるかわからなくても、
- 毎月収支トントンの生活をしていても、
健康で毎月一定の収入がある限りは困らないでしょう。でも、病気やケガで休職するときにお金の心配をしながらでは、思うように動けないだけに不安もより大きく感じるかもしれません。
できれば、元気なうちに少しずつでも貯められるように、家族からそれとなく話しておくのがいいのかもしれないですね。