空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

台風の時、離れて住む母に必要なサポート

記録的な強さの台風19号が通過しました。避難の続く方、被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

 

いろいろ準備もしましたが、ありがたいことに停電も断水もなく、なんとか無事にやり過ごすことができました。 

fukulife.hatenablog.com

 

今回、離れて(と言っても約4㎞程度の近居)の実母(80歳代)に対して、台風の時にやっておくことをまとめておこうと思います。

近居ではありますが、災害時に一緒にいないという意味では遠距離にいるのと同じ。何かの参考になればいいかなあ。

 

避難を渋る母

 

実家で一人住まいをしている母は、神経質なこともあって自宅を離れたがりません。今回も移動ギリギリの12日午前中に電話で「ウチに来ない?」と言っても気の進まない様子。

 

無理強いしても後で文句を言うだけなので、自宅で過ごしてもらうことにしました。

実家周辺のハザードマップはチェック済み。周辺よりいくらか高い所なので、道路が冠水しても床下浸水までは無さそうな所です。100%の断言はもちろんできませんが。

 

「テレビで災害情報を見ながら、のんびり過ごしてもらえばいいかな」という考えでいたのですが、甘かったです。

 

詳細な情報がわからない!

 

暴風雨がピークに達する頃に出た避難勧告に「ねえ、避難したほうがいいの?」とうろたえて電話してきたのには頭を抱えました。だから、「ウチに来れば?」って言ったのに!

 

ケータイの災害メールや、国土交通省の警報メールが何度も鳴り響き、すっかり混乱してしまったようです。周辺地域の警報も届くのですが、回数が多いため緊急度が高くなっているように感じられるようでした。

 

「もう家から出て移動する方が危険だから、2階に移動して今夜はそこで寝ること!避難勧告=避難所に行くことじゃないからね!」

「ケータイはうるさかったら電源切っちゃっていいから。その代わりテレビでニュースを見てて」

 

幾分強い調子で家にとどまるように念押しすると同時に、本当に避難対象になっているかを調べたら、その時には実家付近はなんと避難対象外。

〇〇川付近という表現では該当するかどうかわかりにくいのです。

 

詳細な情報をメールで伝えると、少し落ち着いたようでした。

 

我が家の対策はこうすることにしました①

 

母の使える情報端末は、ガラケータブレットPC

タブレットでは主にLINEとネットラジオを使っていて、ネットで検索はできません。

 

今回、自分でも初めて使ってみて、扱いやすかったNHKニュース・災害アプリをタブレットにインストールすることにします。

play.google.com

 

このアプリの便利なところは、エリアを3か所まで登録でき、エリアごとの災害に関する自治体発信の情報、ニュース、災害に関する情報(台風なら予想進路や河川の危険度、天気や雨雲、気温の情報etc)がすぐ呼び出せることです。

 

これなら母も私に頼らず、ある程度求める情報にアクセス出来そうです。

 

我が家の対策はこうすることにしました②

 

今回の台風は、風の強さも並の規模ではなかったので、

「2階にいると地震みたいに家が揺れた」「まるで鉄の塊が家にぶつかっているように大きな音がした」

と、大変怖い思いもしたようです。そこで、

 

一晩だけウチにいればやり過ごせるから、今度から来れば?車で迎えに行くから」というと、すっかりその気になったようです。

実家とは近いエリアですが、ウチは実家より高い地区にあるマンションのため、浸水の心配もなく、暴風雨の音も比較的気になりません。高齢者の母にもわかりやすく安全というわけ。

 

既存の警報で困ったこと

 

今回の台風では、一斉に来る通知としては、

  1. 自治体が発信する緊急速報メール(市内の警戒する河川や避難対象地区、避難場所のお知らせ)
  2. 国土交通省が発信する警戒情報

 の二つがありました。アラーム音が大きく、割と長く鳴っています。

 

ケータイやスマホに表示された後は消えてしまうと、そのままでは過去記事を呼び出すことはできません。

手に取った拍子にうっかり OK をクリックしてしまうと、内容を読まないうちに記事が消えてしまいます。

 

母の住んでいる市では、市の防災情報twitterアカウントをフォローする、

私の住んでいる市では、市のHPのアクセスマップから防災のページへ飛び、エリアメールの履歴ページをクリックする、

そうやってようやく内容を確認できるのです。

 

twitterを使わない母に、電話で説明して即過去記事にたどり着くのは無理です。

 

また、このような警報は周辺エリアに対するものも配信されます。

 

内容をしっかり把握しないうちに、けたたましくアラームが鳴り続けたら、焦る気持ちだけが大きくなります。

 

警報の出し方にも、市によってばらつきがあります。

 

私が住んでいる市では、どの川が危険なのかと共に、具体的な町名が○丁目まで記載されていてわかりやすかったです。

 

母の住んでいる市では、具体的な町名までは警報ではわかりにくく、○○地区などと表記。

地図上の表記とは一致せず、特に市外に住んでいる者にはわかりにくかったです。

 

上記のNHKニュース・防災アプリでは、すでに出された情報はもちろん、避難対象も町名単位で確認することができ、必要な情報をメールで母に伝えることが出来ました。

 

これまでの台風では、身近に危険を感じる経験がなかったのと、警報の対象にもならなかったので気が付きませんでしたが、

 

いざ避難を考える時に、状況を把握出来ないのはマズいなと思いました。

 

「離れている親がいる場合、情報を把握するにもひと工夫必要だった!」

というお話でした。