サントリーホールでコンサートを楽しむ
昨日、サントリーホールに行ってきました。
[当日のアンコール曲]
リスト:『巡礼の年 第2年 イタリア』より
「ペトラルカのソネット104」(ピアノ・アンコール)
特にクラシック音楽に詳しいわけでもないので、音楽に関する蘊蓄はわかりません。
だけど、ライブで「生き生きした音」「音の洪水」「音の圧」を体験してしまうと、また行きたくなってしまいます。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、フィギュアスケートなどでも使われる有名な曲。ぜひライブで聞きたくてチケットを買いました。
コンサートホールの歴史を変えた存在
サントリーホール開館当時の1986年、私は大学生。ロックコンサートには行ったことがあるけれど、クラシックとは全く縁のない生活をしていました。
「東京で初のクラシック専用ホール」
「世界一美しい響きを」
「社交場としての空間」
当時の報道は華々しかったのを覚えています。自分の生活には縁がないのに、行ってみたいなと思ったくらいです。
2017年に大改装をしたようで、その時の記事がありました。
子育て中にクラシック音楽と触れる機会
子育て期間中はいろいろな経験をさせたくて、美術館や社寺巡り、コンサートに連れて行きました。
クラシックについてはこういう制度があり、子どもが小~中学生の間ありがたく利用させていただきました。(高校生になると同伴者の申し込みは不可)
音楽を演奏することに興味はなかったようですが、「音楽を楽しむ体験」はできたかなあ。
親の方に関心があまりなかったオペラを「面白かった!」「また行きたい」と言ったのには驚きでした。子ども達はポップスとかロックの方が好きだったので。
その時の体験がきっかけで、親の私の方がその後もたまにですがコンサートへ行くようになりました。
音の反響
今回は2階席。演奏の様子がよく見えます。1階席だとどの楽器が演奏しているのか後ろの方はよく見えませんが、上からだとよくわかります。
そしてすごかったのが音の反響。
最初の演目、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第一楽章、ピアノの後のオーケストラの出だしの所。
演奏者の音よりも少し遅れた響きがホールをめぐって届いて、音のうねりに襲われたような感覚。一瞬船酔いみたいな感じがしました。
そうかと思うと、ごくごく小さい音もはっきりと聞こえてきて、ピアニストの指が鍵盤を離れた後もその名残の響きまで聞こえてくる。
ヴィンヤード形式(ブドウの段々畑のように、ステージを客席が取り囲む方式)のホールは初めてだったのですが、ホールの形式が違うとまた違う体験ができるものなんですね。はー
時間のゆとりをもって楽しんで
初めて行く場所で「開演20分前には着けるから余裕あるよね」と思っていたら、ちょっとせわしなかったです。
開場は開演30分前なのですが、ホールのキャパは2,006席。開演に間に合わないわけではないのですが、まず入り口で行列ができます。
そして、最新式の空室表示があるトイレも大変効率よく運用されていますが、行列ができます(特に女性用)。
できればトイレは済ませたうえで開場時間ちょうどにホール前に待機、ドリンクコーナーで、コーヒーやワインなど(ソフトドリンクもあり。飲料メーカーだけあってメニューは豊富)楽しみたいもの。
ホール入り口から客席に入るまでの吹き抜け、シャンデリアやステンドグラス、クロークなどの贅沢な空間、レセプショニストの案内。
次に行くときは時間と気持ちの余裕をもって、もっと楽しみたいと思います。
非日常の体験をしたい方はぜひ。
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パイプオルガン演奏を楽しめるホール内見学ツアー(要予約。無料)