運の良しあしの分かれ目~Aさんとのその後・2
どの職場にも、気の合わない人っているものです。
私の仕事内容が変わってからも、人数の関係で以前の作業をすることもありますが、Aさんとは当たり障りのない距離で接しています。
世の中が少し見えたかも
繁忙期、ベテランさん数人が臨時で応援に来たことがありました。私やAさんは入ったばかりなので、ベテランさんとは面識はありません。
その頃には、私は別フロアに移った後だったのですが、たまたま元の作業をしに戻ったところ、ベテランさん同士の会話が聞こえてきました。
「それ、むこう(Aさんの作業場所)に渡さなくていいの?」
「いいんじゃないの。本人が要るって言ってないし」
ベテランさん達は、容器から中のものを出す作業、Aさんは容器から容器へ移す作業をしています。
空いた容器は、各自がその作業場所に持って行くこともあるし、手の空いた人が数か所で回収してもっていくこともあります。
ほんの数個のことですが、時間に追われているのがわかっているので、そうやってさりげなくサポートしてくれるのです。
同じ部内だけではなく、部署間でもちょっとした手助けをすることはよくあります。
ベテランさん達は、応援で入る時には丁寧にあちらこちらで挨拶をされ、差し入れまでするほどの気の配りよう。決して態度の悪い人たちではありません。
たった数日で、そう言わせてしまう何かがあったのでしょう。
背筋がスーッと寒くなりました。
同じ場所にいるのに、運の良しあしが違う理由
おそらく私が職場に持つ印象と、Aさんが持つ印象は違うのでしょう。Aさんはよく不満を言っていますから。
同じ場所にいても、運気のいい人と悪い人がいるのはもしかしたらこういうこと?
初詣に行って神様にお願いをしたり、おみくじを引いたり。運は神様や、目に見えない何かが運んでくるような気でいたけれど、そればっかりじゃない。人が運んで来る運だってきっとたくさんある。
他人に媚びへつらえと言っているわけではありません。お互い気持ちのいい態度でいるのって大切。
こういうことが見えてきたので、考え方の違う人に対して、前ほどイライラしなくなるかもしれません。
「そういう自分は、どうなの?大丈夫?」って。人のことを構っている場合じゃないもんね。