日大アメフト部選手の声明文とパワハラの根底にあるもの
日大アメフト部が声明文を発表しました。
Twitterなどでは、
「ふわっとした内容」
「意味がない」
「大学やコーチを庇っているのでは?」
など、どちらかといえば批判的なものが多いようです。
私はそうは思いません。彼らは問題の本質をちゃんとわかっているからです。
ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、
(声明文より抜粋)
パワハラを行う人が、相手に対して持っていないもの。それは、相手へのリスペクト(尊敬する、敬意を表す)です。年齢の差があっても、自分と異なる意見や信条を持っていたとしても、相手を嫌ったり貶めたりすることとは別のことです。
ウチの子や夫が苦しんだパワハラは、まさにお互いへのリスペクトがない状況で行われたものでした。
この声明文を持ってコーチ陣の糾弾が行われないのも、それを上手く盛り込むには難しかったのではないでしょうか。
むしろ、調査や捜査への協力は明記されていますし、遅かれ早かれそういった事実関係は明らかになることでしょう。
これをもって部員自らが、コーチ陣を含む日大関係者に対してまず「尊敬の念」を示したとは考えられませんか?
タックルを行った選手も、部員達も、日大関係者よりはよっぽど大人です。今後は何かに盲目的に従うことなく、自主性を持ってスポーツの良さを伝えていってほしいと思います。