空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

お香典は難しい

今回、父の葬儀を家族葬にしたことで、気が付いたことがあります。それは「お付き合いの考え方は家庭の数だけある」こと。

 

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今回は、お香典については喪主の意向で次のようになりました。

 

ご近所など近いお付き合いのところは原則辞退、会社関係、親戚関係など、今までのお付き合いからお断りしにくい場合は従来通り受け取るという形です。

  1. ご近所   : 原則なし(地域の慣習で)
  2. 故人の職場 : 職場の規定(弔電、供花、香典など)に応じて受け取り
  3. 故人の知人 : お気持ちであったりなかったり
  4. 親族の職場 : 職場の規定に応じて受け取り
  5. 配偶者、子の配偶者の親族 : 受け取り

 

一般葬でなくてよかったこと

 

今回、家族葬でよかったと思ったことは、上の5=親戚関係のお香典でモヤモヤしなくて済んだことです。

一般葬では、受付=お香典の記録をする責任者とか、会計係が必要です。親族が担当することが多いでしょうが、場合によっては地元の世話役さんかもしれません。

そうすると、立場とかお付き合いの程度によってお供物とかお香典のつり合いが取れないとか、内々で収まらないケースも出てくるのです。

 

「それでは婚家先での〇〇さんの立場が無いでしょう」と周辺が言うことはよくある話です。今回も一般葬ならそう言われるケースがありました。

(それ以外にも、お供物の並び順とか、焼香順などのトラブルも少なくありません)

 

喪主の母や施主の長男(事務のほとんどを担当)としては、香典のお返しの手配はどちらかと言えば負担になるので、今回は受け取る側でもあるし、従来通りとか一般的な金額にはこだわらないという姿勢でした。

 

従来通りの方には、従来通りにする。それだけです。

 

「お気持ちに対するお礼と、いただいた額に応じたお返しをする」という、実にシンプルな方法が取れたので、気持ちの上での負担も軽かったです。ああよかった!

 

 

 滅多にない機会に、それまでの違和感が噴き出す

 

「なんだそんな細かいことを気にするの?」と言われそうですが、むかしむかし、結婚式のお祝いをいただいた時、蝶結びの金封がいくつかあって、それなりの年齢の方からであった時はさすがにショックでした。

 

冠婚葬祭の度ごとに、そういうささいな違和感が積もっていき、滅多にない近親者の葬儀の場面でMAXになるのかもしれません。

 

 

細かいことは気にしない

 

最近では、「家庭ごとにお付き合いの考え方は違うんだ」と割り切ることにしました。元々同じ地域で生活していない以上、違うのは当たり前。お気持ちだけはちゃんといただいて、相手に合わせるのがストレスがありません

一方には常識でも、もう片方には非常識なのかもしれないからです。

 

発言小町を見てみましたが、「たとえどんなに遠方でも、葬儀に参列しないなんて失礼にもほどがある!」「こちらが礼を尽くしているのに、相手はそうではない」とかいろいろな考え方がありますね。

どうも参列するか、それもどこまでなのかを決めかねるのは、関係が近いとも遠いとも言い切れない立場の時に起こりがちのようです。

 

そういう意味でも、故人の近親者やごく親しい知人など、参列者の限られる家族葬は良かったと思いました。