空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

患者本人にこうあってほしいこと

今、父は入院して緩和ケアを受けています。救急車で運ばれたときは、「今日中にお子さんに顔を見せてあげてください」「(残された時間は)あと5日くらい」と言われました。

 

入院してから今日で7日目。

 

入院手続きの時、いろいろサインする書類の中に、「転院」の文字がありました。入院当時の危機的な状況が落ち着いて、治療の必要がなくなった場合は病院にいられないので、家に戻るか、他の病院に転院するかその時にお話ししますということでした。

 

母としては、近所の緩和ケア病棟のある中堅病院を希望していたのですが、父は比較的元気だった時でも、「そこの病院だけは絶対イヤ」と言っており、「転院ならすぐそこへ」というわけにはいきません。

 

父の拒否の理由も、「その病院なら穏やかに家族と過ごす時間が持てたり、何かあれば病院スタッフが手当してくれる」というメリットには目もくれず、「終末期に行くところ=一度入ったら出てこれない場所」という認識しかありません。

 

今お世話になっている病院と、主治医の先生を大変信頼しているので、今さら他の病院は考えられないようなのです。

 

元気な時はともかく、認知症もある程度進んでしまっているため、理屈で説明することはもう無理。

 

元気である間に、介護保険とか、どこでどんな治療を受けたいのか、もう治療の必要がなくなったときに、どこでどのように過ごしたいかなど、調べるなり考えるなりしておいて欲しかったです。

 

「まだまだ自分は動けるんだから、そんなことは関係ない」ではなく、元気で自分のことが判断できるうちに」ある程度興味を持って考えて欲しかった。

 

介護保険の認定を受けることすら拒否感が強く、確か最初は「介護サービスを利用するかしないかはともかく、認定だけでも受けておきましょう」と説得していたように思います。最初の要介護認定を受けたのもわずか半年ほど前です。

 

家族だけでなく、患者本人もこれほど短期間に状況が変わるのについていけないものなんですね。

 

転院については、今お世話になっている病院の緩和ケアチームの担当医師から、入院している本人にお話があるそうです。父の拒否感が強いその中堅病院にも、現在の病院からは医師を派遣しているため、まるっきり関係のない病院というわけではないんです。

 

その辺については、また別記事で。