空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

本格的なキャッシュレス社会になる前に、「自分のお金の使い方」を身に着けたい

現金払い不可のレストランが話題になりましたが、これからもっと増えていくんでしょうね。

現金払い不可の飲食店、ロイヤルHD :日本経済新聞

 

「現金払い」の理由

 

私も最近やっとカード払いをするようになったのですが、それまでは「なるべく現金払い」派。カード払いだと金銭感覚がマヒしそうだったからです。常にお財布の中身と相談しながらであれば、予算を守ることも比較的ラクなのもあります。

 

袋分けとか、ファイルで分けるのも、現金管理という点では同じ。

 

忘れたころに請求が来て、引き落とし口座の残高がごっそり減る時の「寂しいような気分」が嫌いだったこともあります。また請求と買い物の間にタイムラグがあることで、お金の出入りが掴みにくくなるのを避けたかったことも理由です。

 

「現金払い」のデメリット

 

「お財布の中身と相談」というのは、「買い物の基準が金額に偏りやすい」ということでもあります。本当に欲しいものがあっても、お財布の中身を考えると買えない、逆に安ければ、大して欲しいものでもないのに何となく「買えるから買う」。

 

買い物の感度が鈍くなったり、本当に買いたい気持ちを無視しがちでした。私の場合は。で、それが習慣化すると、今度はお金があるのに罪悪感で使えなくなります。

何をおいても、「〇〇のために」石にかじりついても、我武者羅にでもお金を貯める必要があればそれでもいいんですけどね。習慣化おそるべし。

 

本当に欲しいもの・気に入って常に使うもの・使うことで常にいい気持ちでいられることであれば、高額であっても買えばいいと思っています。何も生活レベルを上げようということではなくて、「何となく買う」「安いという理由だけで買う」頻度を減らすイメージです。

 

ただし、「払うお金がある」のが前提で。

 

日常の生活費の範囲内で、生活費以外のものを買おうとするから買えないのであって、貯金をしながら使うことはできるし、本当に欲しいものなら、買えるような金額を用意できるまでの期間も楽しむことだってできるでしょう。

 

カード払いに振り回されないためにも、現金払いで「自分のお金の使い方」を身に着ける

 

矛盾しているように感じられるかもしれませんが、現金が使える今のうちに、「本当に自分に必要なもの」「本当に欲しいと思えるもの」を判断しながらお金を使う経験を積むのがいいんじゃないかと思っています。

 

何しろ、「その場で現金を支払う」ってかなりのブレーキなのに、ブレーキを超えて「これを買って良かった!うれしい!」レベルの買い物ができるって、ただ「安い・高い」だけ見ているだけでは難しいからです。

 

つい最近も、去年買えなかったウールのコートをネットで買いそうになったのですが、試着したくて実店舗へ見に行きました。実物を見ると、やはり印象が違っていたので購入は見送り。

デザインはシンプルで長く着られそう。なのに、「そうそう、コレなの!」感がもう一つ盛り上がりませんでした。

 

予算も確保して、買う気満々だったんですけどねー。残念。

 

自分なりの買い物基準を持たないままキャッシュレス社会になると、ネットでサクッと買っちゃうような気もするし、そもそも「買う気」でいる時は、本当に必要かの見極めは甘くなるような気がします。現金払いに比べると、どうしても支払い感が薄いので。

 

 

「おトク」「便利」に引きずられない使い方を

 

そもそも現金払い派がなぜ根強いかといえば、「使いすぎたくない」に尽きると思います(カード詐欺などのトラブルもありますが、今回は省きます)。ポイント目当てに、それほど必要のない買い物をしたり、リボ払いで支払額が把握できないのが本末転倒というのもよくわかる。

 

でも、お店の現金管理やつり銭の管理に、今までのような手間も人件費も、もうかけられなくなってくるのではないかなあ。

 

だったら、現金払いに近い感覚でカードを使う工夫を、今から意識しておいたほうがよさそうです。

 

何もクレジットカード一択ではなくて、口座残高が上限になるデビットカードとか、チャージ式のICカードも工夫次第で使いすぎないことはできます。

 

現行システムを更新する大きな理由になりそうな東京五輪まであと1000日を切ったので、こんなことも頭の隅に置いておくといいかもしれないですね。