介護する人は自分もいたわって
父が退院しました。今回は3泊4日です。
これが本来の日程なのですが、一刻も早く自宅に戻りたい父は、最後の確認を無理やりぶっちぎって2泊3日で退院してしまうこともありました。
今回は、もともと高血圧でも何でもない母の血圧がなかなか下がらず、降圧剤を処方されるようになってしまい、父もずっと母が心配だったため、おとなしく予定通りにしていたようです。
悪の組織と戦うつもり?
両親のご近所さんは同年代の方が多いです。どういうわけか、父の知り合いは全部長期入所。デイケアとかショートステイを利用している方も、ちょっと離れた所には、いるんですけどね。
どうも、「奥さんとケアマネが結託して、ダンナはみんな施設に入れられるらしい」と思い込んでいたようです(笑)。結託って…
そりゃー「施設」って聞いただけで拒否反応ですわ。
それでいろいろワガママ言って、母と「戦って」いたとか?まさかねえ。
他人に介護を頼りやすくする工夫
今回の件、最悪のケースだと母が脳溢血の可能性もあったわけで、父もさすがに施設を利用すると言うようになりました。あいかわらず「長期入所しかない」と思い込んでいるようですが。
最近の多様なサービスを見聞きする機会がなかったので仕方がないのですが、一度ショートステイ→自宅に戻るという経験をすれば、きっとどういうものなのか分かってくれると思います。
一方、介護する側にも、他人の力を借りやすくする工夫が必要。
私もそうですが、自分の家に他人が頻繁に出入りすることには抵抗を感じます。それでも、家の中の一部分だけでも、外部の人が出入りしても気持ちの負担にならないようなレイアウトにするのは必要です。
他人に見られたくないもの・立ち入られたくない場所って、誰にでもあるもんね。
今では、父のベッドは2階から玄関に近いリビングに下し、少し離れた座卓で食事をしたり、訪問看護の方と面談したりする空間としています。
そう考えると、広めのリビングとか、リビング脇の部屋と一体利用できるような作りって、中年以降の家の間取りとしても使いやすそう。
今回は入院でしたが、3泊4日の間だけでも介護から離れることができて、母も少しは体を休めることができたようです。それまでの追い詰められたような様子が、多少ラクになったように見えました。
すると、父も安心した表情になります。
そうやって少しずつでも介護する人の負担を減らしていくことが、結局は介護される人にもいいってよくわかりました。
お世話する人も遠慮しないで一人の時間を持てるよう、家族でも、ご近所でも、公的なサービスでもなんでも利用することを考えましょう。