空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

受け取り上手な女の子の話

 最近、意識して本を読まないようにしているのですが、うっかり手に取ってハマった作品。

 

食べ物とちょっとした謎解き。穏やかで気持ちが温かくなる短編集2冊です。

 

 タイトルのアッコちゃんも魅力的なんですが、私が一番気になったのは「ゆとりのビアガーデン」に登場する「佐々木玲実」。

どこをどう取っても規格外で、到底会社員は務まりそうもない玲実。入社3か月で退職した1年後、社長と再会して、「業績悪化の原因は残業のし過ぎ」とヘラっと言い放ち、なんとも危なっかしい起業で社長をイライラさせますが…

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

 

  「社長、おっしゃったじゃないですか。お前のようなゆとり世代は会社員なんて向いてないって。(中略)人の下で働くのが苦手なら、自分が雇用主になればいいんだって!すばらしいヒントをありがとうございます」

 

他人の言葉は本当に受け取り方次第。落ち込むヒマがあったら次の手を考える!

「好きを仕事にする」「ワクワク楽しいことに人は集まる」の教科書のような作品です。

 

同じ作者のもう1冊。

↓「女子高育ちの友達っていいな」と思わせてくれる1冊。ちなみに私は大学までずっと共学です。

あまからカルテット (文春文庫)

あまからカルテット (文春文庫)

 

 女性の中の「男性性」ってこういうものなのねと思わせてくれるお話5編。お仕事でスカスカに干からびている場合じゃありません。