空の見える窓から

50代、主婦。ミニマリストになりたい。

背景が変わるのを目の当たりにしたこと。

今回、どうしてもウチの子に伝えたかったことがあります。それは、「自分の気持ちをおろそかにすると、周囲も自分をおろそかにする」ってこと。 

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 ↑ これ。

 

お金とか、体裁のためにそこに居続けることはできたけれど、他にどうしてもやりたいことがあったら、そっちを選べばいいんだって。

 

以前の職場では、立場の強い人のやることには、周囲が逆らえない雰囲気があったそうです。見て見ぬふり。同期入社の仲間もそれぞれ別の配属先で、孤立していたとか。

そういう立場の人間が、「自分が仕事できないせいだ」などと自分責めをするのはありがちなこと。特に2年前は就職状況も今ほどは良くなく、新卒で正社員の立場を簡単に放り出そうという人は多くなかったと思います。

 

収入は最優先ではなく

今回の就活では収入面だけではなく、

  • 残業時間(繁忙期の状況など)
  • 勤務地や通勤時間、交通機関
  • 仕事の内容

もじっくり比較して応募先を決めた様でした。「心身ともに健康で働き続けられること」が本人の希望でした。

 

面接が怖い

面接では、志望動機とともに、これまでの職歴や大学の専攻なども含めて、「応募者がどんな人か」「一緒に働きたいと思える人か」をチェックされます。

本人が上手く話せない、元気が感じられないなどが理由で落とされてしまうと、人間性を丸ごと否定されたような落ち込み様でした。

 

基本的な面接の練習はハローワークで見ていただいたので、家では、

「面接はお見合いみたいなものだから、応募する方も自分に合うかどうか確認する機会だよ」

「その会社ごとに、『こんな人が欲しい』の中身は違うから、お互いの条件をすり合わせることができなければ、採用にならなくてもその方がいいんだよ」

とずーっと言い続けました。

 

・元気な男性が欲しい

・世話焼きタイプの肝っ玉母さんタイプがいい

・おとなしくても確実に仕事をするタイプがいい

・管理職を採用したい

・若手を育てたい

・欠員を至急補充したい

などなど、仕事内容や資格以外にも『欲しい人』の中身は様々だということです。

 

面接でホンネを伝える

前の記事でも書きましたが、面接の際には言わない方がいいことがあります。 

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「以前勤めていた会社の悪口は言わない」というのは、当然ですが、

  • 労働時間が長く、休日出勤も多い(から体を壊した)のはムリ
  • 複数の会社を検討している
  • 正社員採用を希望している(将来正社員採用かもしれないパート職もあった)
  • 治療のために通院履歴はあるが、就労許可は出ている

など、面接の場では避けるようなことも言ったそうです。これって、自分の気持ちを無視しないで自分のために動いたってこと。

 

本人が言うには「だって、そうしないと志望理由に一貫性も説得力も出ない」「先方とこっちの条件の擦り合わせができない」。

ごもっともです。

 

手続きでも希望を伝える

↑の記事で書いたように、金曜の夕方内定承諾をし、翌週火曜日が入社日だったのですが、最初、「採用条件は入社日に説明する」でした。

本人も急展開に慌てたのか、「採用条件を書面で確認する前に内定承諾をしてしまった!」と青ざめていました。求人票と採用条件が食い違うことがあるからです。

 

週末をはさんでまだ日にちもあったので、「メール添付でいいから、事前に書面をもらったら?」と言ったところ、数回のメールのやり取りの後、正式な雇用契約書が送られてきました。

どうかすると、雇用契約書を発行しない会社もあるので、一安心。

 

こんなふうに、面接と同じように「不安な点はきちんと伝えたら、ちゃんと応えてもらえる」

というやり取りを経験できたのは大きかったと思います。自分で動くことでモヤモヤを解消できたからです。これからのどんな人間関係にも大事!

 

いつの間にか周囲には温かい人ばかりが

今回の件に関しては、たくさんの人の温かさに支えられました。本当にありがたいです。本人が直接お礼の気持ちを伝えているのですが、ここでも書いておきます。

 

ハローワークの担当者の方:

とても親身に相談に乗っていただきました。面接の練習や、書類の書き方など丁寧に指導してくださったので、安心して就活できました。

 

担当のお医者様:

焦りがちな本人に、「ゆっくりでいいよ」「あせらなくていいよ」など温かく接していただきました。体調を崩した時にも適切な対応やアドバイスが受けられました。仕事に慣れるまでの経過観察はまだ必要ですが、よろしくお願いいたします。

 

応募先の企業の方:

就職活動にあたり、本人に真摯に向かい合っていただき、ありがとうございました。本人の面接に対するイメージが大きく変わりました。

また、厳しく面接されたところも、その後の対策のためにはいい質問をたくさん投げかけていただけて大変ありがたかったです。

 

このほかにも、タイミングよく気分転換に誘ってくれたお友達、「頑張らなくていいから、夜は早く休むように」とアドバイスする指導係の社員さんのおかげで、何とかやって行けそうです。

 

 

世の中は優しい

 

前の記事でも書きましたが、もう親が手出し口出ししなくても大丈夫になりました(遅い!)。こんなに温かい人ばかりに囲まれて、世間は優しいじゃないか!

ウチの子をめぐる背景は、1年ちょっと前とは比べ物にならないくらい、良い方に変わりました。

また一つ、世の中を信じられるようになった。

 

ありがとうありがとう。